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School Life -完全版-  作者: orange/香月
大学ノート3冊目
39/46

39日目 Determination

―――ガチャ・・・

病室のドアを開けると、ベッドの上に横たわった奏海がいた。

呼吸は荒く、顔も赤い。腕からは点滴の管が伸びていて、とても苦しそうである。

「奏ちゃん・・・・・」

(なんで・・・・なんでもっと早く・・・俺は・・・!!)

秀は弱り切った奏海を見てひどく後悔した。

もっと早く会いに来ていれば。

―――ダンッ

秀はどうしようもない悔しさを病室の床にぶつける。

「しゅ・・・・せんぱ・・・・」

奏海はうわ言で秀を呼び続けていた。

「奏ちゃん・・・・!ゴメン、俺っ・・・・・!!!!」

秀は奏海のそばに寄り、そっと抱きしめた。

「あ・・・れ・・・しゅ・・・先輩???どうしたんですか・・・?あはは・・・・熱のせいで幻覚が・・・・」

「奏ちゃん!俺はここにいるよ!幻なんかじゃない!」

奏海を強く抱きしめる。

久しぶりのその感覚に、奏海の目からぽろぽろと涙が零れ落ちた。

「秀先輩・・・お願い・・・・・どこにも・・・・どこにも行かないで・・・・」

「奏ちゃん・・・・?」

すーー・・・・すー・・・・

奏海は秀の腕の中で深い眠りに落ちていた・・・



「WhyにMe達はInsideへGoさせてくれないんだい!?」

「俺、奏海への愛なら誰にも負けないゼ!?」

「私も奏ちゃんに会いたいです!」

口々に意見を言う3人。

「うるさいな!!何度言ったらわかるの!!!」

「Hey、Hi-Chan!YouがMost Noisyだよ!」

なれなれしく“ひーちゃん”などと呼ぶロビィは言ってはいけないことを口にした。

「空気注射するわよ」

キラーーン

と、響の白衣のポケットから注射針が覗いていた。



――秀先輩・・・お願い・・・・・どこにも・・・・どこにも行かないで・・・・―――

奏海の言葉を頭の中で何度も何度も繰り返す秀。

奏海には留学を受けた話はしていないはずだった。それなのに・・・

―――どこにも行かないで・・・・―――

「俺は・・・どうすれば・・・」

奏海が好きだ。ずっと傍にいたい。でも・・・

秀にだって夢がある。バスケで世界を目指すという夢が。

紐笛職人を継いでほしいという父親とケンカまでしたこともあるのだ。

(ちょっと飲み物でも飲んで考えよう・・・)

秀が立ち上がったその時。

  ガ  シ  ッ  

「!?」

見ると寝ていたハズの奏海が秀の腕をつかんでいる。

「ん~~・・・・しゅー・・・せんぱ・・・・むにゃむにゃ・・・」

どうやら寝ぼけているらしい。

先ほどの苦しそうな表情からは一転して、安らかな寝息を立てる奏海。

もう一度ベッドの横の丸椅子に腰かけて、秀は思った。

(紐笛職人も・・・悪くないかもしれないな・・・)



「What!?Air injection!?ItはVery fearful・・・」

「ヤベーよ、どうすんだヨ、タカシ!」

「OhっっOhっっHereはKaoriにTrust(まかせる)してMeたちはRun awayだよ!」

「だからどこニ!??!?」

佐久良 錯乱。(笑)

「Oh!!ROMEN-DAKKUSUのTa・N・BoなんてHowだい!?」

「え、マジで!?」

「Oh!MeはLieはSayしないよ!」

「やったゼ!!!」

今さっきまでケンカをしていた2人だとは思えない。



一方、秀は考え込んでいた。

確かにバスケで世界を目指すのは秀の夢である。でも奏海を連れていくわけにはいかない。

そもそもまだ日本も制していない自分が世界で通用するのか?

秀には紐笛職人の素質もある。

強く握られた手は暖かかった。

(俺の居場所はここかな・・・・)

秀は奥羽に電話をかけるために病室を出た。

歩きながら未来を考える。

奏海のそばにいられるなら。

秀には何の悔いもなかった―――



「Oh!!HereがLegendの・・・!」

一方、ロビィと佐久良は路面ダックスの田んぼへ来ていた。

「なんて広いんダ!!」

2人は手をつないで田んぼを走り回った。

「ごら"ーーーーーーー!!!何してるべやーーーーー!!」

どうやら所有者が現れたらしい。

「What!?もうFoundかい!?」

「ちっ、しゃーねーなァ」

2人は仕方なく所有者のおやじの前に出頭(?)した。

「なにやっとるべか!?ここは田んぼだて知っとっか!?」

おやじは鍬を持って怒っている。

「Oh?Ta・N・BoにHoe(くわ)かい?」

「何言ってんだヨ!ここは路面ダックスだゼ!」

「Oh!MeとしたことがForget気味だったよ~」

所有者は2人のわけのわからない会話のせいでますます怒り出した。

「出ていかんかいワレ!!今年(ことす)(ごめ)が悪ぅなるじゃろ!!」

この2人のせいでせっかく育てた米が台無しになっては大変だ。

「S・・・Sorry・・・But!Me達はRuin(荒らす)者ではNot!」

「伝説の田んぼを見たかっただけなんダ!!」

2人は弁解を始めた。

「何じゃて?」

おやじは振り上げた鍬を下ろして、聞き耳を立てる。

「NowはRice狩りSeason」

「俺たちもその様子を」

「See」

「したかったんダ!!」

2人は今思いついた言い訳を見事に言い切った。実は息ぴったりの2人なのである。

「お~~~!!そうかそうか。んだば怒って悪かったの~~。そげなコトなら見るだけじゃのーて、わしと一緒に刈るかえ?」

「・・・・・・・・・・What?」

こうしてロビィと佐久良は広大な田んぼの稲刈りをすることに・・・。

路面ダックス・・・造語です。たぶん。

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