目指せ海賊団結成!? まずは仲間に慣れて貰うことからでしょ その5
翌朝、銅と黄色い鉱石、銅鉱石を200ずつ購入する。そしてフェル達は助川を出て久慈川から常陸太田の城下町に向かう。常陸太田の城下町は久慈川、途中で里川を遡ると常陸太田の城下町につく。台地の上にお城が広がり、連郭式の構造をなしている。周りに湿地帯があるようで葦が広がっている。これは、守るにしても地元の神様と領主様が一体のお城で必死に守るだろうし、周囲が湿地帯って言うと、武蔵国の忍城や騎西城とかと同様に守るに易いそんな土地である。しかも比高差があり上り口が限られているとなると、名城であることが川からも見受けられる。
古代の東海道が石岡の城下町(常陸国府)まで通り、石岡~那珂の城下町(石塚の町の少し南方)~常陸太田の城下町~(省略)~棚倉~白河の関と、通称、棚倉街道が通っている。水利も久慈川水系が利用でき、久慈川自体は袋田の町とも繋がる。
石塚の町より便利そう。フェルとしては大型船、ガレオン級が停泊できないので、水戸の開発に夢を託したい。
ともあれ、上陸すると。怪しい一行と判断されてしまう訳である。
「この町の警護役である。あなたの身分や町に入る目的を確認したい。」とフェル一行は警護の方にお声をかけられる。
「はい、航海者のフェルとその一行でございます。こちらで販売しようと助川から荷を運び入れました。」
「助川からの荷とは何を運んだのだ。」と警護役が問う。
「若干の鉱石と銅などでございます。」
「あ、あの横入れで申し訳ありません。私は石塚の町の警護衆、小瀬様の配下の甚八と言います。石塚の岡部様、小瀬様の命にてフェルさんと一緒に行動しています。」と甚八さんが助け舟を出してくれる。
「おい、石塚出身者で警護衆に詳しいのを探して詰め所に呼んで欲しい。」と警護衆の隊長さんが部下に指示を出し、そして「確認できるまでご同行の上、お待ち頂きたい。」と丁寧に対応してくれる。
暫くして石塚の町の警護衆の甚八であることが確認でき、言い分に信憑性が出たため放免になった。甚八さん、ありがとう、とフェルか心の底で思った。
鉱物や銅を扱っている商家を訪ねた。
「こんにちは。航海者のフェルと申します。」と商家の者に挨拶をする。
「はい、伊勢屋の半兵衛です、お見知りおきを。」と伊勢屋の主が挨拶をする。
「はじめてこちらに荷を持ち込みます。鋼材では銅、スズ、亜鉛、青銅、真鍮と、鉱石では銅鉱石、スズ鉱石、亜鉛鉱石の売値を教えてください。」とサンプルを渡す。
「ほう。これは助川のものですか?」と問う伊勢屋さん。
「主に助川ですけども、商売の上ですべて手の内は明かせません。」と肯定しつつも含みを持たせるフェル。
「なるほど。では明日お越しください。これらの品は明日までお預かりします。宜しいですか?」と確認する伊勢屋さん。
「はい、宜しくお願いします。」
「あと、武具、甲冑や細工物に興味があります。取り扱いがある商家や工房を教えて頂きたいのですが?」とフェルが尋ねる。
「私どもでそれらの品の扱いもございます。工房についてはかように。」と
伊勢屋は品の扱いと工房の位置を教えてくれた。
「では、また明日、お伺いします。」とフェルが言う。
「またのご来店をお願いします。」と伊勢屋が見送る。
「さて、常陸北部の中心に来たことだし、茶屋にいくかい?」と一行をさそうフェル。
「いいですね。ちょうどのどを潤したいかと。」と応える甚八さん。
「ご馳走になりますね。」とちゃっかり強請るおトキさん。
「お供します、フェルさん」と丁寧に言う五助さん。
一行をつれ数件の店を見たうえで、んん。と考え込むフェル。
職業の盗賊とは決して盗人ではなく、罠や開錠、美術や財宝鑑定に長け、剣を扱える冒険職ではあるがなかなかに鋭い感覚や嗅覚も持ちうるものでもある。茶屋の1つに歪な建物構造の物があった。外見に対して中の空間が少ないように見える、隠し部屋があるような気配がするのである。
直感に任せ、「みんな、この店にしようか?」と言い、中に入っていくフェル。
「「「お供します」」」と一同、応える。
適当な飲み物と食べ物をお願いし、待つ間、皆で航海の話をしている。
「あ、操船技術と構造の話は外では伏せるように。町での知見は特に契約絡みでなければいいよ。」とフェルと一同に注意を促す。
「「「分かりました。」」」と一同が応える。
茶屋に注意をはらうと、やはり、女主人の他に出入りする男達が居るものの。一部が戻ってこない。正確には建物にいれるスペース以外に居る気がする。隠し部屋があるのかも。気になり暫く観察する。また女主人についてもつぶさに観察する。
・・・偵察スキルを使用しました・・・
なるほど、相手の情報の一部が確認できた。そう言うことか。




