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あさみ  作者: 梅子


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9/23

名前

「…。その、相手の子は?赤ちゃんは?」

母さんは、ほとんど叫ぶように言った。

「赤ちゃんっていうか、もう三歳なんだけど…」

「ああ、もう、今、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

「相手は、あさみ…」

「あさみ?誰?」

「知らないと思う。ほら、中2で引っ越した子。」

「いた気がするけど…何か変わり者の…」

「う、うん…」

僕は、こんな状況なのに、ばつが悪いっていうのは、こういうことなんだろうな、と思った。あさみと関係を持ってしまった、そのことが、他でもない親に露見するのが、本当に恥ずかしかった。

「とのかく、そのあさみって子と、その…子供に会わせて…」

母さんは、容赦なく言い放った。

「…。はい。」

「男の子なの?女の子?」

「男の子…。」

男の子、と、母親が上の空で繰り返している間に父親が割り込んだ。

「名前は、なんてんだ?」

「朝登。」

「あさと?卓人から取ったのかしら…。」

「漢字は違うよ…。」

「そう。」

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