告白
「お、お母さん、お父さん…話したいことがあって…」
「なに?どうしたのよ?」
「……。」
「どうしたんだよ?」
「僕、ごめん…言えない。」
「どうしたのよ?お母さんには、話せるでしょ。」
「ちょっと…待って…」
「何だよ、気になるじゃないか。言っちゃった方が楽になるぞ。」
「楽になるとかじゃないんだよ…」
「えっ?」
「子供がいるんだ。」
「は?」
「僕に子供がいる。」
リビングが一気におかしな雰囲気になるのが分かった。誰も何も言っていないのに、誰かがずっと話しているかのように、皆、お互いの顔を見て、耳をそばだてていた。気持ちの悪い沈黙だった。
「ごめん…」
「何言ってるの!!妊娠させたってこと!?」
「違う、いや、そうなんだけど、もう生まれてるんだ。」
「何言ってるのか、分からない…」
「3年前に生まれてたんだ。」
「はっ?」
「僕もびっくりしたんだよ!最近聞かされて…」
「3年前って言ったら、まだあんた、中学生じゃないの。
母さんは、わざわざ指で、1、2、3とやってから言った。
「中学生の時に、付き合ってた…そう、付き合ってた女子なんだよ。」
「何?何で?何で今更?」
「その子は、子供が、で、できる仕組みを知らなかったらしい…最近知って、父親は、僕だって、気付いたって言ってた…」
「え?分からない…え?ちょっと、お父さん、分かる?」
父親は、首を傾げながら睨むような目つきで言った。
「お前、騙されてるんじゃないか?」
「僕も、僕もそう思ってDNA検査したら、本当だったんだよ!」




