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あさみ  作者: 梅子


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覚悟

「私…。」

「は?」

「私、朝登にお父さんがいるって分からなかったの…」

「はっ?」

「自然にお腹にできたのかなって…」

「……。」

「でも、最近ね、赤ちゃんは、お父さんとお母さんがいないと生まれないって知って…じゃあ、お父さんは、たーくんだなって!」

「何だよ、それ…。ほんと、気持ち悪いんだよ…。」

僕は、どうしてこんな女を自分の手で妊娠させてしまったのか、しかも、もう確実に逃げられなくなる、子供まで産ませてしまったのか、自分を自分で嘲るような気持ちになった。わざわざ、DNA鑑定までしてしまったことも、馬鹿馬鹿しく思った。

 でも…でも…逃げてはだめだ…とも思った。ここで、あさみと、朝登を捨てたら、僕は…僕は、最悪な大人になる。

「あさみ…」

「何?」

「僕の親に話す。」

「うん。」

「いつか、僕の家に…挨拶できるか?」

「うん!!できる!!挨拶、得意。」

「そ、そうか…。」

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