鑑定結果
僕は高3の割には、貯金があった。隠れてバイトをしていたから…これは、今まで僕の唯一の悪事だった…。
ネットで調べて、髪の毛を送る。自分の口腔粘膜も…。あさみのことだから、僕以外の人とやったことを忘れてるんだ…。引っ越してから、出会って、本当は、あの子供を中3の終わりに産んだのを、うまく言ってるだけだろ。そうに決まってる…。
封筒が届いた。僕は、両親が見ないように、配達の時間を調べて、ずっと待っていた。高校はさぼった。行ってもどうせ、何もできない。ここ数日だって、僕は、寝てもないのに、先生の指名に何一つ答えられなかった…。
僕の手は自然に震えた。僕の子供なわけない、早く見よう。でも、あさみは…あさみは…。あんなんだけど、嘘なんか、僕に一回もついたことがないんだ…。
僕は、封筒を前に、動けなくなった。本当に僕の子だったら?慰謝料か?養育費か?受験は!?親にも話さないといけないよな。あさみと結婚するのか?い、いやだ!!あー、もう見てしまえ!何を考えても、無駄だ!僕は封筒を、破り捨て、中の紙を広げた。
「えっ?」
最初、僕は紙を逆さまに見ていたから、66.6…と見えた。66%、いとこくらい?そこで逆さまだと、やっと気づいて紙をひっくり返した途端、僕の手はがくがく震え出した。
僕は、まだ震えが収まらない手で、無意識にあさみに電話をかけた。
プルルルル
プルルルル
プルルルル
プルルルル
「は、はい?誰?」
「……。僕だけど…」
「うん…」
あんなことを言って別れた後に、何週間ぶりに電話をかけたのに、あさみの声は、1mmの緊張感もなく、むしろ、素気なかった。
「寝てたの?」
「うん…」
「朝登、くんは?」
「保育園じゃない?」
「は?」
「お母さんが連れて行ってくれたと思う。」
「何で、言わなかったの?」
「うん?」
「妊娠したことは、混乱してたならしょうがないけど…いくらでも!…。いくらでも…生まれてから連絡できたよな?」




