保健室
あくまで私視点だから何があったかは想像で補うしかない。
それが物語の醍醐味。
どうも、最近ティッシュを持参して学校に通ってる私です。
その原因は……男子たちにある。
今日は学校に行く日…。
いつもなら憂鬱でサボり方を考えているけど。
最近はある人たちを観察をするようになった。
そのうちの一人は私の隣に座っているイケメン天才白髪完璧……おまけにスーパーハスキーボイス男子。
この人を観察するようになった。
好きな食べ物とか聞いてみたい。
まあ、私の推しの一人だ。
私に2次元で推しができるとは。
生々しくていいな。
私はチラチラと隣の席にいる怜さんを見る。
うーん、ビジュはやはり女子たちが黄色くなるだけあって素晴らしいね……それだけではないんだけど。
坂嶋先輩に笑顔を向けられた時の顔は……もう!!
え…そんな顔するんだ……ってなる。
ギャップ萌え萌え。
そして私はキュンキュンキュン。
担任「授業を始めーーーーーす」
おっと、もうこんな時間か。
担任「二人一組になってください」
……これは…探りを入れるチャンス。
私はピンチをチャンスに変える女。
ピンチ…ではないか…。
怜「よろしく」(・_・)
観察しててわかったけど、ずっとあの顔なんだよね。
澄ました顔してさ。
でも……うんうんうん。
あの顔になっちゃうんだよね〜〜。
おっと、ニマニマしてた。
私「お願いします」
さて、探りを入れよう。
慎重に警戒されたらおしまいだ。
担任「この形になるように作図してくれ〜相談しあってな」
ほうほう…。
相談しあってか。
まずは作図をしてしまうおう。
私「好きな人います?」
………質問…ていうか、いろいろ間違えた。
怜「ごめん、聞こえなかった、もう一回」
ふぅーー危ない…。
私「これどうやってやるんですかね…?」
怜「ああ、これはこうすればできるよ」
なんとか耐えた。
ふぅ〜。
にしても…頭が良きですな。
すべての問題がカスみたいだ。
…別の質問を…。
私「好きな食べ物とかありますか?」
怜さん……顔変わんないな。
怜「………雪積……大福……アンコ包み味…」
………すぅーーー。
アイスね、うんうん、あのアイスね、うんうん。
こりゃ効くね。
私の心臓にくる。
目からビームで出そう。
ここでそれをチョイスしてしまうその頭に乾杯。
私は脳内でコップをカンカンぶつけまくった。
私「今度奢るね」
うわ…きも過ぎたか?
怜「いや、大丈夫だよ…」
作図が終わってしまったから暇……と思ったか?
私はまだ質問したりない。
てか、顔が全く変わんない。
そしていい声だ。
ハスキーハスキー。
耳が耳福。
私「お祭りとか行くの?」
……何の質問?
私は何を言ってるの?
怜「…そんなに行かないかな…あんまり興味がなくて」
はいはい…。
うんうん…。
ふへ。
口ではそう言ってるけど、坂嶋先輩が行こうって誘ったら行くんでしょ?
もう分かってるんですって。
頭の中で台パンを5回した所で次の質問。
私「ごはん派?パン派?」
怜「ごはん派です」
顔が変わらない…。
やはりこの顔を真っ赤に染めるには坂嶋先輩が必須か………それとなく聞いてみるかな。
私「友達何人くらいいる?」
怜「……結構いると思う」
ほうほう。
私「先輩の人で友達の人は?」
怜「……何人か…いる」
お〜〜?
あれれぇぇ?
少し顔が…あらあら。
やっぱり意識…しちゃったかな?
………なんか私キモくね?
まあ、これでしか得られない栄養がある。
私は摂取と吸収を繰り返す。
私「好きな人i…」
担任「は〜い!!終わりでーす、作図を発表してください!」
ちっ…。
でも大収穫だ。
準備しないと。
休み時間
私は立ち上がる。
なぜか?
体育館に向かうため。
怜さんも、立ち上がった。
私と同じタイミングはまずいかも。
少しづらすか。
………………………………………………。
よし、行こう。
うわ!
ぶつかった……イテテ…。
誰だよ……すごい痛い…。
私「おい、どこ見て歩いて……」
坂嶋さんや!
坂嶋「ごめんね、怪我は?」
ああ!
その筋肉にぶつかったから痛いのか!
なるほど……うんうん。
むっちむ…。
それと大人っぽいな。
ムーディーですな。
坂嶋「大丈夫?」
おっと鼻血が…。
私「あ、大丈夫です……好きな人いますか?」
ティッシュを持参しといてよかったぁ〜。
………なんか私…変な質問してね?
なんでこんな質問…失礼すぎる…。
坂嶋「ないしょ〜」
………なんか坂嶋先輩…えろくね?
私「そうですか…あ、これから体育館って行きます?」
坂嶋「あ〜今日は保健室に行かないといけないんだ」
………なぬ?
怜さんは…もう体育館に行ってしまった。
いや、それよりなぜ、保健室に?
坂嶋「先生に頼まれたことがあってさ」
私「体育館には行かないんですか?」
坂嶋先輩は頷いた。
………私の頭が急速に回転し始めた。
これはどうするべきだ…?
そもそもどんな関係があるのか…分からない。
両想いなのか…片想いなのか。
そもそも好きじゃない…?
いや、怜さんのあの顔は絶対……多分好き。
私はどうすれば………。
怜さんを保健室に行かせる方法は……。
分かった……余計なお世話かもしれないけど…私の栄養素のために…やってやる!
命……かけます。
私「あ、それでは〜」
坂嶋「うん」
体育館に向かおう。
ギャラリーにいるはず。
………………………………………………。
いた!
怜さんは誰かを探してそうだった。
私は怜さんの前に立ち、ギャラリーから飛んだ。
怜「大丈夫?!」
私「保健室に連れてって〜」
他の生徒「え?!大丈夫?!」
私「あの…怜さんを呼んでください」
怜さんが階段から降りてきてくれた。
私「怜さん…ごめん、保健室に連れてって」
肩を持ってくれた。
怜「なんであんなことしたの…?」
……それは私のため。
私「……空を飛んでみたかった」
怜「え?」
う〜ん、怜さんはいい声だ。
ハスキーボォォイス。
う…意識が……遠の…く……う……。
怜「もう少しでつくから…」
なん…?
きこえ……な……い……。
………………………………………………。
ん?
ありゃま…寝てしまったか。
ここは…保健室のベッドか。
……何か声が…?
怜「それでは……」
坂嶋「ありがとね」
んほ!
これはまさしく……まさしくだ。
よいしょ…早く見に行かねば。
坂嶋「ちょっとちょっとまだ寝てないと」
顔は…普通だ…。
何かイベントらしき物はなかったのか…。
なんだ…落下損だ。
トボトボ戻りますか。
坂嶋「怪我してるから安静にしな」
………………確かに今は休もう。
私「分かりました…話相手になってくれたりは…?」
坂嶋「いいよ」
ヒャッホーイ。
私「好きな食べ物とかありますか?」
坂嶋先輩は体温計を見ながら言った。
坂嶋「いちご大福かな」
おお〜、かわいいじゃんね。
私「それならふくまみずゅしってお店がいいですよ」
あそこは当たりなお店、店長が入れ墨入れてるけど。
にしても坂嶋先輩は気づいてるのかな。
私の思い違いではなければ、怜さんは坂嶋先輩の事が好き……おそらく両想い…。
待って……坂嶋先輩はそうゆう目で見てないかも…。
……私、都合よく捉えすぎてた……。
ここからは慎重に行動しないと……。
坂嶋「そういえば、怜くんとどんな関係なの?」
くん!
くんくんくん。
きちゃわ!!
ちちゃわよ!!
衝撃に備えろ!!
私「え、そうですね…隣の席です」
坂嶋「そうなんだ、それでどう思ってるの?」
え?
そりゃ……。
私「優しい人?」
坂嶋「そう?そうは思わないけど」
え??
坂嶋「だって俺が話しかけても無視するし」
おいおい…それは……もしや、絶滅危惧種ツンデレ…?
はたまた好き避け…?
うっひょぉーーー!!!
学校最高!!
問題児として、私さんはどんどん学校に伝説を残す。
1個目はギャラリーからの飛び降り。
噂は広がる、まるで水いっぱいの水槽に墨汁を丸ごと入れて、その後に牛乳を一滴垂らしたみたいに。
突っ込んでくださる?




