5ちょんぱ 次は殿下の番ですわ
勝手知ったる5歳の誕生日(誤用)
「聖女様へはたっぷり復讐したからお次はランクル殿下の番ですわね」
そこでふと気がつく。復讐に際して随分と無謀なことをしたような気がするけれど、その割に18歳の誕生日までは、痛い思いをしたことがありませんわね。これは試してみる必要がありますわね
聖女シルビアと違ってランクルとはすでに婚約者同士なので交流もある。応急を訪ねた時うまい具合に階段の上にいるランクル発見
「ランクル殿下ー♡」満面の笑み(もちろん作り笑顔だが、見た目の年齢と実際の人生経験の差があるのでバレることはないであろう)で戦力疾走。からのー
ジャンピング包容。傍目にはランクルを見つけた喜びで我を忘れたかのように見えるはず
当然のように一緒に転げ落ちる。自分の身体を確認する。少々目は回ったが痛いところはどこにもない。一方のランクルは全身骨折だらけ。
見舞いに行くと全身包帯だらけのランクルがいる
「らうぐづでんがー、ごべんなざーゐ」セリカはギャン泣き(もちろんウソ泣きだが、涙を流す訓練は出来ているので涙でぐちゃぐちゃの顔に疑いの目を向けるものは居ない)でしがみつき折れた肋骨あたりに狙いを定めグリグリと顔を押し付ける。幼女の体力でもこれは痛い。
どうやら自分は18歳の誕生日までは安全地帯にいるようだと悟ったので無謀な復讐やり放題だ
ランクルの怪我がすっかり治ったとある日
「ランクル殿下ー、ボール投げで遊びましょう」
彼女が持っているのはボールではなくスズメバチの巣だった。もちろんわざとである
「いきますわ「わわわ、やめろー」慌てて止めるランクルだが、もちろん止める訳がない。「えーい」
ランクルの足元に落ちる蜂の巣。すごい勢いで飛び出すスズメバチ。当然ランクルは集中砲火を浴びる。何故か無事なセリカ。
その後も過激な復讐は続くが不思議なことに命を落とすことのないランクル。
そして迎えた18歳の誕生日パーティー
「セリカ、お前との婚約は破棄だ!そして直ちに処刑だ。理由は言わなくても分かっているな!」
「あら、セリフが変わりましたわね。聖女シルビア様への嫌がらせもちゃんとしておいたから同じセリフかと思いましたのに・・・・」
「何を分けのわからないことを言っているのだ」
「まあ、説明しても余計わからなくなるでしょうね。それにしてもあれだけやったのに今まで咎めずに居たのは驚きですわね。それより生き延びたこともでしょうが」
「わざとやっていたというのか」
「え?もちろんわざとに決まってますわ」
ホーホッホッホ。楽しそうに笑うセリカ。「断頭台はこちらかしら」




