女神の焦りと怒り
アクシオムにいたベレル以外の人々の洗脳が解け始めていた。
「あ、あれ……私は何して……」
「私はなにを」
フィオナやシルビアなど学園から来ていた者達の洗脳が解けていった。
「なに……なぜ洗脳が解けて!?」
ベレルは焦っていた。女神の計画とは方向が違ってきている。そしてベレルは悟る。
「計画は失敗かッ」
ベレルが女神ヘールラに命令されたとき、必ず成功すると言っていた。だが、今となっては成功とはほど遠い。
ベレルは逃げた。急いで脱出するための準備を始めた。
■
私はフィオナのいる場所へ向かった。
「フィオナ!」
「ギルティナ……どこ行ってたの。私少し記憶が曖昧で」
洗脳の反動か、洗脳中の記憶がすっぽり抜けているようだった。
「フィオナは洗脳されていたのよ!」
「そうなの?」
「そうよ。女神の仕業……」
「女神……? 本当にいる訳?」
——あれ、フィオナには女神のこと言ってなかったっけ。
まあいいわ。
「そう。フィオナは狙われているのよ。なぜかはわからないし、目的も詳しくはわからないけど、ね」
「——そうなのね。私も気をつけないと……」
ジト目で何かを考えているようだ……可愛い。
■
洗脳されていた人たちと、使えそうな物を、グレート・フリーダムに積んだ。
私は主砲を起動した。その理由は先と変わらず、アクシオムを堕とすため。
ここは女神の支配下にあると私は確信した。だから今後利用されないためにも消すことにした。
『主砲——充填率70——80』
主砲は非常に強力である。空気中の魔力を取り込み、圧縮。そして空気を混合させ放つ。それによってとんでもない爆発力が生まれるのである。
それでアクシオムには結界が張ってあるのだが、それすら無効化できるだろう。
『充填率——100』
「放て!」
主砲内部の青い光が一瞬でアクシオムを貫き爆発した。
アクシオムは完全に爆発して粉々になった。
「女神の表情を見てみたいわね」
私は危険な笑みを浮かべた。
■
「先輩……」
ターセルがヘールラに報告しに来た。ヘールラは歯ぎしりをしていた。
今にも暴れだしそうで、女神には合わない殺気が溢れ出していた。
「な、なに……ターセル」
ヘールラの目はとても怖い。ターセルがそれを一番わかっていた。
「——アクシオムが堕とされました」
「クソがッ!」
ヘールラが暴れ始めた。それは——ギルティナに向けてだった。
そして落ち着きを取り戻し、ターセルに命令をする。
「ターセル。下界に行き、ギルティナの監視と——私の邪魔をする行動を取る場合は妨害をしてください」
「——ですが、下界に影響が——」
「そのために器を用意します。そこに魂を移します」
「……わかりました」
ヘールラはギルティナを殺す気である。
今日も早めです。しばらく早めですね。よろしくです。
それと、第七章はこれで終わりです。呆気ないですね。
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