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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第七章「浮遊機関アクシオム」

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無事、返る

 気配がしなくなり、私は宿に音を立てずに戻って、ベッドに入った。

 ワープは前世以来だから心配でもある。成功しなかった場合を考えて挑むしかない。


 ■


 起きたのは日の出直後。


「ラクティスさん起きて!」

「んう……あ」

「起きた?」

「お、おはようございます……」


 ラクティスが起きた。


「寝起き早々で悪いけど、荷物まとめて国から離れるわよ」

「は、はいぃ……」


 朝が弱いとわかる。目がしょぼしょぼで、前が見えていないようだ。

 前世でも居たわね。こんな弟子が……。そうね、時間があればお墓参りでもしに行こう。ある場所はわかる。

 弟子専用の墓がある……というか死ぬ前に伝えておいたから。指示通りであればあるはずだわ。



 荷物をまとめたのを確認して、街を離れ、国を出た。

 国を出てしばらくし、何も見えなくなった。


「さて……始めるとしましょう!」

「は、はいぃ……」


 持ち物を触り、ラクティスとも手をつなぐ。このワープには詠唱はいらないただ、ワープ先のイメージをしっかり持たなければならない。


 学園を思い浮かべ、決める。

 視界が真っ白になった。


 ■


「成功……ね」


 視界が戻り始めた。少し見える景色は完全に学園だった。


「す、すごいですッ」

「―――私も久しぶりに使ったわ。成功するとは思わなかったわ」


 学園の演習場。生徒たちは練習に取り組んでいる時間帯だった。


「ワープに時間がかかっていたのね」


 昼前の時間で朝ではなくなっていた。


「ギルティナ? それと、獣人?」

「あの顔―――ラクティスさんじゃない!?」


 同じ学年の生徒の実技の時間と被っていた。


「よかった……わ」


 安心したら意識が遠くなっていく。ワープを使ったからか……何かはわからないが蓄積していたのだろう。


 ■


 目を覚ました時には寮にいた。私の部屋だった。


「目を覚ましたか。ギルティナ。エリスフォード」


 視界に入るのはこの学園の学園長だった。その目は私を怪しんでいる目。信用されないのはわかってる。信じられなくてもいいから正直に言うしかないわ。


「アクシオム内部で、私とラクティス以外は洗脳されましたわ」

「なに? そうか―――だから二人で帰ってきたのか」

「信じてくれるのですか」

「……まだ半信半疑だ。それが本当ならアクシオムは潰すことになる」


 そうなると嫌なのは各国だ。オートレイス王国だけでは潰すことはできない。だが、覚悟を決めるしかないという学園長の決意を感じた。







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