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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第二章「学園生活開始」

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手加減を知らない令嬢

「ムカつくッ!!」

「なに、どうしたのよ」


ギルティナは起きてすぐ、騒いだ。

その様子をジト目で見るフィオナ。


「あの男、あの男に一発切り込んでやりたいのよ!」

「そんな事してる場合じゃないでしょ? 初日から遅刻したら、名門エリスフォードの名に泥を塗ることになるわよ……?」

「でも、やっぱりぃいいいいい!?」


腕をガッチリと掴んで、引きずりながら、教室へ、運んでいく。


「はなせぇぇええ!!」



「はい。今年の担任、シルビア・ティルスだ」


女性だったが、まるで軍人のような、いくつもの戦場を駆けてきたと思うほどのオーラが、担任・シルビアからは出ていた。それはもちろん、ギルティナも分かっているようで……


ほほーん……今年の担任……なかなか強うそうじゃないの。決闘しがいがありそうね!

――と、思っているのが分かるように、フィオナはギルティナを見ていた。


「話は終わりだ。いまから、技能試験を開始する。外に出ろ」



クラスメイトが外に出たのを確認し、シルビアは、説明を開始した。


「これは、なにか分かるかな?」

自動人形(オートマタ)です」


そう答えたのは、フィオナだった。


(ふーん……どれだけ耐えられるかしら)


ギルティナはニヤけていた。


クラスメイトの技能試験、次に呼ばれるのは私。手加減……しなくても大丈夫でだよね……

――と、思いながら、細剣(レイピア)を鞘から抜いた。


「ギルティナ・エリスフォード! 前へ」


たとえ身体が変わったとて、私の剣技は変わらない。

魔力を剣に纏わせ、当たらなくても斬れるようにし、構える。


「ハズレ剣士が、真剣になっちゃって……どうせ、大した記録も出せ―――」


その声が聞こえた瞬間には、ギルティナのレイピアは鞘にしまわれていた。


「へ?」


誰も見えていなかった……いや、フィオナは見ていた。

魔力を纏わせたのは、斬れる範囲を広げるため。その魔力は、目に見えないほど細い、糸状のものであり、魔力を可視化できなければわからないであろうが、フィオナは魔剣士のため、感じ取り、可視化できる能力があった。


そして、速すぎたのか、時差で地面が割れ、オートマタが木っ端微塵になった。


(どうよ……私を馬鹿にしたこと、後悔したかしら? してなくてもいいけど。それと、オートマタ、あんなに脆いのね……)


ギルティナは後ろに戻ろうとした時、呼び止められた。


「ギルティナ・エリスフォード!!!!」

「ヒッ……」


ゆっくり後ろを向いた。


「あ……」



ギルティナは、殴られた。どの時代も、教師は厳しいということが分かった。

千年前も変わらず殴られていた事を思い出して、次の試験に望んだ。


「魔力測定器だ。魔力を最大まで流せ。魔力は測定が終われば散乱せず体に戻る。安心しろ」


またしても、私からね。


「また、名門エリスフォードの令嬢ね。剣技はまぐれだとしても、魔力はごまかしようがないから、恥かくわよね」

「そうそう……あの身体なら、剣士じゃなくて……夜の仕事のほう―――」


バキギギギギギィィィィィィィィィィ


「あ……」


(魔力を集中させて、一気に流し込もうとしたら、割れちゃったわね。前世にはなかった装置だから、もっと試したかったのに……)


「ギルティナ・エリスフォードォォォオォォオォォォオォ!!」

「ヒィヤァァァァァアァァ」


フィオナはその様子を眺めていた。



ギルティナは寮にて、しょんぼりしてた。よっぽど、怒られて怖かったのでしょう。

でも、異常な実力があるのも事実……付き合ってあげるわよ。楽しそうだしね。







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