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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」後編

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天職偽装、そして本当の天職

「フィオナの本職は弓。私が直接偽装天職を授けたのです」


 それを聞かされて私の思考は停止した。魔剣士というのは偽造だったらしい。確かに、何かとフィオナは剣が苦手なような感じだった。

 決して私に言う事はなかったけどね。私は気づいていたわ。


「そして、弓の才は世界最高。剣で言うとギルフォード……あなたと同じ、それ以上の力を持っているのです……」

「私は負けないわ! 誰が敵でも勝利してきた私なんだから」


 ヘールラは黙って弓をまた構えた。


『私に貫けないものはない。千矢一集』


 千本の矢がブレることなくギルティナへと向かって放たれた。その技に隠れて《無》が付与されていた。この攻撃が当たれば何もかも消える。


 ギルティナの頭には、千本の矢をどう弾くかを考えていた。


「そんなもので私は倒せないわッ! 無音一刀断―――火魔法効果付与」


 剣を動かしたかもわからない速さ、それなのに音もない。大剣で無音とはありえないこと。

 矢は爆発する。火魔法効果のおかけだった。


「ッ……」


 ヘールラが動かすフィオナの身体。まだ慣れていないようだわ。


「まさか新技を持ち出してくるなんて……」


 ヘールラは少しギルティナを見誤っていた。大剣で攻撃を弾くと必ず音が出るはず。それに、千本の矢が一瞬で弾かれ爆発する。二重詠唱のレベルも高い。

 ギルフォード時代から下界の様子を見ていたが、こんな強いとは思ってもいなかった。


「……」


 ギルティナが黙った。ヘールラが一歩踏み出そうとした時、魔力のドームが張られた。

 魔力密度が非常に高く、可視化できるほど。ゆっくり点滅している。


「な、なんです、か……これ……」


 この程度の魔力は簡単に出せる。魔力枯渇なんて到底縁のない事。


「さて……いくわよ」

「二重結界ッ!」


 上級結界が二重に張られギルティナの攻撃を防ぐかに思われたが、この魔力ドーム内では結界など無意味に等しい。

 ギルティナがグランドを一振りするだけで結界が同時に割れる。


 ヘールラは即座に距離を取り、弓を構える。


「次元跳躍」


 矢が放たれた瞬間、矢が消えた。そして私は避けた、避けたが頬に浅く傷を負った。

 放たれたときよりも速い速度で現れた矢は、私でさえも避けれなかった。


「フィオナの固有技術の一つでもある次元跳躍を避けるなんて」


 頬から少量の血が流れるが、ギルティナは気にしなかった。


「固有技術?」


 なるほど、固有技術の効果でこの魔力ドームの中でも最高のパフォーマンスができる訳ね。しかもフィオナは魔力が少ない。弓は比較的魔力消費が少ないと聞く。

 魔力枯渇をさせることは難しいわね。なら、弓を斬ってしまえばいいじゃない? 私にしてはあったまいい!




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