女神と戦う
私は力を振り絞って動けるようになった。
後ろを向くとそこにはフィオナがいた。どこも変わっていないように見えるが、明らかに違っていた。
「あんたは、女神?」
「正解です。私は女神ヘールラです」
転生させてくれた女神だ。前も剣士祭で少し戦った。
「何が目的なの」
「この世界を私のものにするのです。まだ、この世界は私の手に堕ちていません。予定ならもう手に入っているのですが、ね」
「そんなこと、どうでも……いいわ」
さすがにきつくなってきた。この重力を消さないと確実に負けるわ。
ギルティナが一歩踏み出した瞬間、ギルティナは背中を刺される。
「ッ……」
ギルティナが後ろを向くと、そこにはアリストがいた。
「アリス、とッ!!」
この重力魔法は特定のひ人にかけられるらしい。
「あ、めいず……父様」
グランドを呼ぶ。
「グランド……きて」
グランドが手に現れる。声が届いた。
『自己回復するのだ』
背中の痛みは消え始めた。
本当にめんどくさいことしてくれるわね。剣聖がケガしてどうするのよ。
私はもう怒ったわ。
「全員ぶっ殺してあげるわ」
剣聖の力をここで取り戻す。前世で培った経験を生かす時。
ギルティナの瞳が赤くなり、魔力があふれ出す。
「本当にやる気?」
「ギルティナ。僕は君が嫌いになっ―――」
「黙れ」
大剣を一振りした。
声はギルティナから出たものが、とても低かった。
そしてアリストの首は落ちた。体が前にバタリ、と倒れた。体からは血が流れ出ていた。
「人の心とういうものを失ったのですか?」
「私は剣聖……どんなものにも負けない。それが神であっても。あんたは私の怒りを買った」
ギルティナは構えた。重力魔法がまだかかっている。だがそれも体が慣れて効かなくなっていた。そしてギルティナがまた大剣を一振りする。
その瞬間に重力魔法は消え去った。アメイズとギルティナの父―――エクリプスが家から出た。二人とも察したのだろう。
■
「家から出ろ」
「わかりました」
家から出て山まで移動した。
一方アメイズたちは話していた。
「この戦いはとてつもない被害を出すかもしれない」
「そうか。だがこれも王国が悪いんじゃないか。第二王子を止めれない責任を問わせる」
「まあ、それが妥当ね。こんなゴミ王国にもう用はないし」
軽く言ったアメイズを見て、エクリプスはマジかという目で見ていた。
「まあ、どっちが勝つか、ね。あれはフィオナじゃない。別の何かだった」
「俺もそう思った。俺も剣を教えている身だが、あのフィオナには勝てる気がしねぇ。天職の違いもあるが、実力では負けはしないはずなんだが」
エクリプスはそう言って、下を向いた。
「無事でいろよ、ギルティナ」
「アメイズ、アリアを探すのを手伝ってくれ」
少し間を開けそう言った。
「わかった」
アメイズは了承し、アリアを探し行った。
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