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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」後編

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魅了にかかって

 気配がした。

 まだ下り始めたばっかりだが、確実にここへ 向かっている。大体ここに来る奴らはまともじゃない。

 今回は誰が来るか……。


「ここっすね……」


 私と目が合った瞬間、こちらへと向かってくる。

 服装からして聖職者だと思う。聖職者という天職はずいぶんと当たり枠ね……。でも、そんな天職を持った人がここに来るなんてなんかきな臭いわね。


「あなたがギルティナさんすか?」

「え、ええ」

「私は聖職者カプリスっす。あなたに聞きたいことがあってきました」


 ギルティナの顔には隈ができていた。

 結界の解読に忙しく、いつものような元気はなかった。


「今、何してるんすか?」

「言う必要あるの?」


 そう言われ、カプリスは魅了を発動する。

 だが、それに気づいたのはアメイズだった。


「そこの聖職者。師匠に何しようとしてるの」


 カプリスはアメイズのほうに向いた。


「え、いやなんもしてないっす」

「あなたは魅了を発動した。私にはわかる」


 アメイズから目をそらすカプリス。


「アメイズ……私は大丈夫……」

「師匠。危険です」

「えーと、カプリスですっけ。今は結界の解読をしてるとこ、です……」


 アメイズがギルティナの瞳を見ると光がなかった。


「し、師匠?」


 アメイズの少し戸惑った声が響いた。

 師匠が簡単に墜ちるとは思っていなかったからだ。師匠には耐性があると思い込んでいた。

 今はどうすることもできない。別々の牢に入れられているせいで正気に戻すことも難しい。もし解読済みの場所を話してしまったら厄介。


「どこまで解読お終わったんすか?」

「し、師匠!!」

「最初の四万文字……。結界の自己再生の阻止……の辺り」


 カプリスは女神から聞かされていた情報と照らし合わせる。

 結界の自己再生とはそのままの通り、結界破壊をされたとき、結界が再生するということ。


「ありがとうっす!」


 そう言ってカプリスは去っていく。それと同時にギルティナの瞳に光が戻る。


「師匠! 何をしてるんですか!」

「え、ええ? 私は何もしてないでしょ」

「さっきの聖職者に解読箇所話してしまってましたよ」

「へ? うそでしょ!?」


 アメイズがここまで焦っているのは初めて見た。というか、解読箇所を話したってことは……あの女神に対策されちゃうわね。


 ■


「国王陛下。ギルティナの拘束を解いていただけませんか?」

「ならぬ」


 国王の声が王の間に響く。周りには数々の貴族がいた。

 周りにいる貴族はエリスフォードをよく思っていない人等が多かった。


「何故ですか……」

「アリストが言ったのだ。エリスフォードの令嬢が浮気を働いた、と」

「そんな……」


 アリアは明らかに嘘だとわかっていた。


「あの子はそんな事しませ―――」


 アリアは背中を刺された。


「―――かはッ……なにを……」


 アリアを刺したのはブルーハード男爵家当主バネッド・ブルーハード。


「前から気に食わなかったんだ。あんな男と結婚しやがって。駆け落ちしたくせにエリスフォード家の名を名乗りやがって」

「へい、か……おこと、ばを……」


 王は黙ったままアリアの意識がなくなるのを見ていた。目の前で命がなくなりそうなのをだだ、見ていた。



遅くなりました。この話からとても空気が変わってきます。

聖職者の名前がかぶっていたのでカプリスに変更です。

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