神級結界と令嬢
「ギルティナが拘束されたの……?」
フィオナは、自分のせいだと思い込む。情緒不安定な状態だった。
玄関がノックされる音がした。フィオナは自室から出て、玄関のドアを開けた。
そこには、アリスト第二王子殿下が立っていた。
「お久しぶりです」
「第二王子殿下……なぜここに」
「まあ、後で話すとしよう」
アリストはフィオナの後ろに回り気絶させ、洗脳薬飲ませた。
「これで、目覚めた時には思考麻痺状態になっているはずだ」
女神がフィオナを利用すると聞いた時は本当に驚いた。まあ僕には関係ないからいいんだけど。
■
「師匠。そろそろ出ましょう」
「出れるわけないわよ! こんな複雑な結界なんか見た事無いわよ!」
「あ、そう」
何回おんなじやり取りをするのだか……。
少し前、両親がこちらへと面会に来た。やや暗い顔をしていた。ショックを受けるのは当然だけど、そんな顔しないでほしかったわ。
『まさか拘束されるなんてね。でも絶対出させてあげる。国王に頼んできます』
母様はそう言った。それができればどれほど楽か……。
アリストが動いているならば、国王も、もしかしたら―――。
いや、そんな事は考えちゃダメね。あんな屑男とはまた違うもの。
「とにかく結界の構造を分析しないとだわ。早めに出れた方が今の私たちには有利に働くかもしれないわ」
「師匠はそこまで考えられるんだ」
「この位、ちゃんと考えればわかることだわ」
アメイズは少し睨んだ。まだ感情があるのね……よかったよかった。
「まあとにかく考えて。考えればわかることもあるんだもの」
「師匠、前も言ってた」
「ええ、大事なことだもの。何回だっていうわよ」
「そう……」
早くも二日が経った。進展は少しあった。
ほんの少しだけど。
「えーと、これは神級結界ね。通りで複雑だったわけよ」
「へー」
相変わらず反応うっす……。アメイズらしいけど、ね。
「魔力の密度と字数が半端ないわよ、この結界は。魔力密度が……可視化するとこれくらいだわ」
手から紫がかった魔力を出す。
「同じ密度の魔力を作れても、壊すことと関係ところがめんどくさいのよね!」
「さすが師匠。相変わらず」
「あんたもね。えーと、それで字数に関して、千年前の保護結界の字数はおおよそ千文字ほどだけど、神級結果は五十万文字よ」
「は……」
「幸い、解読できるような単純なものが多く使われているようだけど、ところどころ意味わからないところあるからそこは一緒に解読していきましょう!」
「そ、そんな!」
アメイズの感情がでた瞬間だった。
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