次の計画へ
「元気にしていたかい? ギルティナ」
「アリスト。なんでここに来たの」
私はアリストを睨みつけた。
「まあ、様子見さ」
「誰の命令よ」
「女神だよ。君も知ってるはずさ」
私の予想通りだった。女神の干渉があった。
厄介すぎるわね。この結界もそう簡単に破れる代物でもない。
というか……なんで私たちを拘束した? 何のために?
「なんのためにこんなことをしたのよ!」
「教えられる訳ない。そのうち分かるさ」
そう言って、アリストは去っていった。
くそ……。女神が直接干渉となると、私たちを監視している可能性もある。
女神にはその力があるはずだ。そしたら厄介どころじゃ済まない。
「はあ……めんどくさ」
■
「アリスト、よくやってくれました」
「先輩は頭が回りますね。よくあんな計画を思いつきましたねー」
「そんなことはないですよ。たまたまです」
「へぇ……」
さて……様子でも見ておきましょう……。
『師匠はここから出る気?』
『当たり前だわ! こんな結界を絶対破って見せる』
「ふふふ……」
私は不敵な笑みを浮かべた。
なぜなら、その結界は私が作り上げた無敵の結界であるから。
「先輩がそんな顔するのは久しぶりですね」
「失礼……」
私はギルティナたちを見ながら次の計画へと移ることにした。
「ターセル。アリストに次の指示を出します。準備をしておいてください」
「了解です! 先輩」
■
夢を見た。
それは聞きなれた、慈愛に満ちた声だった。
『ギルティナたちの拘束、ありがとうございました。次の指示をいたします。次はフィオナ・セレスティアを手に入れる段階へと移ることにしましょう。フィオナ・セレスティアをとらえ次第、洗脳薬を打ち込んでください』
僕は質問した。
なぜ、フィオナにこだわるのか。僕はギルティナでいいと思ったのに。
そしたらこう返ってきた。
『ギルティナではダメです。フィオナという存在が大事です。フィオナを洗脳し、子供を産ませることが大事なのです』
女神には未来を見通す力があると聞く。その未来になにか不都合があると予想する。僕は女神に助けられてばかりだった。
嫌でも、女神のためなら……。
起きた時、机の上には洗脳薬が置いてあった。
「これを使うのか」
洗脳薬は効いたことがない薬品だった。王家に仕える薬師もおそらくわからないと答える代物だ。
さすが女神。ここまでの代物を用意してくれるとは、優しいものだ。
現在ギルティナ、そして大貴族のヴィヴァ―ロ家の当主の拘束によって、フィオナ・セレスティアを簡単に手に入れることができる。
現在フィオナ・セレスティナは心身ともに疲れていると聞く。そこに漬け込むことができれば簡単だ。
「さて、準備でもするか」
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