力に酔いしれる事なかれ
視界に映ったのは三人だけ。気配は十二人。散らばった可能性が高いわね。
私は刺客にターゲットにされた。誰の支持かはわからない。制圧してから聞き出すしかないわね。
十二人を一発で倒すのが楽だわ。
「重斬」
放った瞬間、木々が粉々になる。
バラバラになった刺客たちが視界に映る。
「この程度? 弱すぎるわ」
一人の気配が残っていた。明らかに他の刺客たちより強者。
殺りがいがありそうじゃない。
剣聖としての血が騒いだ。そして、ギルティナの本性でもある。
私は気配に背中を向けたまま。そして、気配の後ろに回り込んだ。
■
仲間が十一人殺られた。たった一人の人間に。
今まで殺してきた相手とは比にならない程の実力を持っている。だが、ここで怯むわけにはいかない。
背中を向けているが、隙が無い。
そして、視界からターゲットが消えた。
瞬時に俺は距離を取った。もし、今の攻撃が当たっていたら、自分は跡形もなくなっていただろう。
「実力者と戦って死ねるなら、この人生満足だ」
つい、本音を漏らしてしまう。
「そう? あなたも中々強いじゃない」
木がどんどん倒れていく。どれほど激しい戦闘かがわかるだろう。
■
「一断一千」
たった一振り、それだけで千の斬撃を繰り出す技。
逃げ場はない。急所を外して当たるか、急所ごと当たって死ぬかの二択。
「参ったよ」
斬撃が当たる前、刺客は手を挙げて降参を意味するポーズをとった。
私は即座に斬撃を打ち消し、楽に死ねるように違う技へと変えた。
刺客の身体が一瞬で消える。何も残らない技。
「消斬無空」
音はしない。静かに存在を消す。
これは現世で考えた新たな技。私の身体に、前世の経験が徐々に入ってきているのを感じる。あと少しすれば、前世とほぼ同じ力を取り戻すことができる。
だが、その力に酔いしれる事無かれ、と。まだ現世は若いんだから、もっと高みへ行くんだわ。
それが私が求める事なのだから。
すみませんんんんんn。めちゃさぼってました。次は長めに書きます!
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