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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」前編

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アリストの企み

「どうしたらいいんだろうね」

「来てくれてありがと」


 そう言ったのはフィオナだった。

 私はセレスティア家の屋敷に来ていた。ここも何年ぶりに来たことか……。


「フィオナが心配で来たわ!」


 できる限り私は明るく振る舞う。フィオナがまた暗くならないように。


「そ、そう? そんな心配いらないのに」

「まあまあ。そんなこと言わないで!」


 お茶を啜る。私はフィオナの部屋を見渡す。

 何も変わっていないか、異変がないかを見ていく。


「そんなに部屋をキョロキョロ見ないでよ」


 フィオナにジト目で睨まれる。

 特に変わった変化はなくてよかったわ。

 お茶を飲み切り、今日は帰ることにした。


「何かあったらすぐ家来てね」

「わ、わかった」


 そういって私は屋敷を出た。


 ■


 一方その頃、アリストは……。


「第二王子殿下……ギルティナ様をお連れ戻しにならないのですか?」

「いい。ギルティナは戻ってくる。もっと従順になってね」

「そ、そうですか。わかりました」


 ギルティナ。君が逃げてからすぐに闇薬師を用意した。見つかり次第取り押さえて堕とす。

 ギルティナとの子ができれば……神に献上できるはずだ。わざわざセレスティア家の令嬢を使わなくて済む……。


「……女神へ連絡を取るとしよう」

「了解いたしました。即時馬車を手配いたします」

「ああ、頼むよ」


 少しして、馬車の音が聞こえる。

 屋敷から出て、馬車に乗り込んだ。


「協会へ向かってくれ」

「はい」


 馬車が動き出した。向かうは王都最大の教会だった。


 ■


「最近変な夢ばかりで嫌になる」


 そう言ったのはアメイズだった。ソファーに適当に座りながらコーヒーを啜っていた。

 相変わらず行儀がなってないわね、アメイズは。

 そう思いながら私はお茶を啜る。やっぱり実家のお茶は高い物だからおいしい。


「それで、変な夢ってなによ?」

「うーん……。言葉には表せない」

「何よそれ」


 私は呆れた顔になっていた。言ったからにはちゃんと説明してほしいものよ。


「それにしても、あんたの夫だっけ? アリスト。あいつ、怪しすぎるでしょ。なんか企んでるんじゃない?」

「そう? まあ、フィオナには敵対しているし、そこが怪しいていうか―――」

「―――そういう事じゃないわよ」


 そんな事言われても、私にはわかりませんわ。


「じゃー私は基礎練習をしてくるわ」

「気を付けてね」


 アメイズの目は真剣だった。本気で心配しているようだ。


 私は少し離れた山へ来ていた。


「グランドとも最近話してなかったし、寂しい思いをさせたわね」

『そうなのだ。寂しかったのだ』

「じゃあ、今日はいっぱい使ってあげるわ!」

『それは遠慮するのだ』

「そんな事言わないで―――」


 その時、気配がした。

 気づいた時には遅かった。囲まれていた。


「めんどくさいわね。グランド、久しぶりに戦うわよ」

『はいはいなのだ』


 私は瞬時に空中へ飛んだ。

 視界に映ったのは三人だけ。気配は十二人。散らばった可能性が高いわね。







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