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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」前編

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嫌な予感

 私は意識を取り戻した。


「ここは……」

「目が覚めたわね? アメイズさん」


 私はギルティナの腕をつかみ、外へと引っ張った。


「あ、え? ちょっと!?」

「あんた、ギルフォードの生まれ変わりじゃないの?」

「は、はぁ? 何を言ってるの?」

「違う? でも、あの技、あの剣筋は完全に師匠だった……」


 ギルティナは私のほうを向いたまま、何も言わかった。


 ■


 なんでバレた? 確かに弟子の成長を見たいと思ってしまったし、そして一空千断を見せてしまったのもある。

 でも、それだけでその結論に至るのね。でも、本当のことを言うのはまだ先。

 今は何にもとらわれず、自由に生きるのよ。


「生まれ変わり? 何のことなの?」

「……何でもないわ。今の事は忘れて」

「は、はい」


 危なかった……。


「それで、なんで王都に来たのですか?」

「え、えーとね、嫌な予感がするの」


 私たちは真剣な顔になった。


「と、言うと?」

「詳しくは言えないし、私もよくはわからない」

「ただ、嫌な予感がするの。だからしばらく泊めさせていただくの」

「そうですか。わかりましたわ」


 嫌な予感というのは、アリストの事なのかもしれないわね。アリスト、最近おかしいし……。

 そう考えながら、家へ戻っていく。


 自室へ入った後もしばらく考えていた。


「フィオナに敵対する意味あるのかしら? 神の元へ返す?」


 気になったことを紙にまとめていく。

 思考が追い付かなくなった時、これを見て整理できるようにするために。


「かなり複雑になってきたわね」


 学園に入ってすぐに前世の母国に行って戦争やらなんやらで……学園に戻ってきたらまた戦争。そして私は婚約して、フィオナは敵対されて……。


「あー嫌になるわ」


 頭を掻きむしりながらペンを動かした。

 事が複雑になっていく前に対処するべきだったのかもしれない。気づけていれば、何かしら変わっていたのかも。

 こんなんじゃ、自由に旅も、剣技をもっと極める事すらできないわ。

 机に叩く。いろいろまとめていくうちに、イライラがたまっていく。特にアリストに対しての怒りが。


「あームカつくわ!! 大体なんであんな奴と結婚なのよ!?」 


 机をたたきまくる。机がバキバキ、と音を立てて凹む。

 そんなこと気にせず、叩き続ける。


「うわッ!?」


 やがて机が真っ二つに折れて、ギルティナは勢いで壁に頭をぶつけた。


「アリストのクソ野郎ッ!!」


 そう嘆きながら頭を押さえたギルティナだった。


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