同居開始
「あ、あはは……」
時間はすぐに過ぎ、私とアリストの婚約が発表された。
私はその婚約パーティーに参加している。
「婚約おめでとうございます」
いろんな貴族から、祝福の言葉をもらっている。
私は笑顔で礼を言う。だが本当はうれしくなんかないわ。
いや、嫌いっていう訳じゃないんだけれど……自由にできないんじゃないかと心配している。
この後話し合う予定だけど、どうなるかはわからない。
そう考えていると、見覚えの影があった。
「フィオナ……あんたも来たの?」
「そりゃそうでしょ。親友の婚約パーティーなんだから」
ジトッとこっちを見てくるフィオナ。
「久しぶりに、ギルティナのドレス姿を見れたのは面白いわ」
フィオナが笑った。
「笑うんじゃないわよ!!」
「別にいいじゃない。それよりも……」
フィオナは自分の胸を見てから、私の胸を見た。
「ドレスを着ると、余計に差が目立つわ……」
明らかに大きさに差があった。
「フィオナ、大丈夫よ! これから―――」
「いやもう、成長期終わるから! ここから落ちていくだけだから!」
(わあ……その年で落ちていくって言えるんだ……)
「何よ」
ジト目でもっと睨んでくる。
「何でもないわよ」
「あっそ。まあ王子殿下を幸せにしてあげなさいよ」
そういって、去っていった。
いや、諦めずに牛乳でも飲みなさいよ、と思った。
■
婚約パーティーが終わり、私とアリストは同居することになった。
もういつもの元気はない。
「いや……同居するからって言っても、これは大きすぎるわ」
「僕とギルティナの家になるんだ。広い方がいい」
「え、ええ。広くて損はないわね」
中に入ると、そこにはメイドがたくさん居た。
「おかえりなさいませ。アリスト第二王子殿下、ギルティナ様」
「う、うわぁ……」
変な汗が出る。ここにいるのは皆実力者だらけ。
私を完全に守る気だわ。でも、多すぎやしない? なにかあるのかしら。
「す、すごいわね!」
メイド一人一人の魔力がとてつもない。私には勝てないものの、全員合わされば私に匹敵するほどではある。
なぜ、そんな実力者たちをメイドにしたのか気になるわ。
まあ、後で聞きましょう。
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