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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」前編

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日常と女神

《生命の知恵輪》を褒美として貰った。

この指輪に刻まれている歴史は指輪が製造されてから現在まで。

私は前世では、よく世話になった代物だ。また使えるのはとても嬉しいことだ。


「ギルティナ。今暇?」


指輪を使おうとしたとき、フィオナに声をかけられた。


「暇だわ! どうしたの?」

「久しぶりに王国へ帰ってきたんだから、遊びましょうよ」

「いいわね! どこに行く?」

「特に決まってないわ。適当に歩きましょう」

「わかったわ!」


私はすぐに準備をした。

テーブルに置いた指輪を見た。持っていくか迷ったが、せっかくの遊びなのだから、と持っていかないことにした。



久しぶりにオートレイス王国王都を歩く。王都はかなりのダメージを受けたはずだが、魔法教育機関が優秀なおかげか、すぐに復興している。

人々は何事もなかったように生活している。


「私たちの故郷は大丈夫かしら? 長期休みには一回帰りたいものね」

「そうね!」


適当に街を歩くのは中々ないもので、新鮮だわ。

前世では遊びという遊びなど経験したことなかったからね。

こういう時は、どうすればいいかよくわからないけど、行きたい店に片っ端から行けばいいのよ……そう、行けばいいわ!


「フィオナ! あそこのお店、良さそうじゃない!」

「? ああ。確かにあそこは良さそうね。行きましょう」


完璧過ぎぃいい! 私、センスあるじゃん!

私たちが入った店は、ケーキ屋だった。

置いてあるケーキはどれも美味しそうで、選べるわけがない。


「フィオナ。ここは私が奢ってあげるわ。好きなものを食べなさい!」

「あら、羽振りがいいわね? じゃあ遠慮なく……あ、これください」


店員さんに言ったのは、高級カカオを使ったチョコケーキだった。

なんと、おひとつの値段……五万円だった。


「あ、いいわよ……」


フィオナ……容赦ないわね。

覚えている限り、フィオナは奢りという言葉に敏感だ。昔から、ね。もちろん、奢りと聞いた瞬間、我慢しなくなる。


「―――私はこれで……」


二番目に安いただのイチゴケーキを買った。


私たちは、ケーキ屋のテラスで食べた。

今日は気温が高く、晴天だ。テラス席に合った日だった。


「一口頂戴、フィオナ!」

「いやだわ」

「え?」

「奢ってくれたのは、ありがたいけど、一口もあげるとは言ってないわよ」


このクソフィオナめ……。誰の金だと思っていやがるッ!!

少しぐらい寄こしてくれてもいいだろうがッ!!


そう心にとどめておきながら、私は安いケーキを食べた。



「ギルティナ動きはありますか?」

「先輩。今のところ、目立った動きはしていません」

「そうですか……」


私はギルフォードを転生させた。私には特に理由はなかった。

今でもなぜ転生させたか……後悔だけがある。

いや、もしかしたら将来的に、手駒にできるように、と当時の私は思っていたのだろう。


「はぁ……」


大きなため息をつきながら考える。


フィオナの身体さえ、手に入れることができれば楽なのだけれど……。ギルティナが近くにいるためか、魅入ることができない。


フィオナさえ……フィオナさえ手に入れば……この世界は私の支配下とできるのに……。






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