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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第六章「女神干渉」前編

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褒美の品

 戦争が終わり、はや一週間。

 帝国聖女が死んだことにより、帝国の権力は一気になくなったため、今年中には合併されるとのこと。

 まあ、なんとも思わないことはないけど、自業自得だわ。


 私は現在、国王に呼ばれている。転生してからの故郷でもまだ王に会っていないのに、隣国の王と顔を合わせるなんて……。


「ギルティナ・エリスフォード公爵令嬢、入りなさい」


 大剣をフィオナに預け、私は謁見の間へと足を踏み入れた。

 踏み入れた瞬間、空気が変わった。オートレイス王国の貴族たちが私を見る。中には帝国と関係を持っていると思われる貴族が、私を睨んでくるのがわかった。

 まあ、睨まれてもいいわ。


「ギルティナ・エリスフォード公爵令嬢。貴女は、オートレイス王国に留学の身でありながら、とても多くの事に貢献したため、褒美を与える。欲しいものはあるか?」


 この国には確か、私が前世使っていた指輪があった気がする。いや、位置は同じだが、旧名のウトレイル王国と言ったほうがいいだろうか。


「―――旧名ウトレイル王国に残されている《生命の知恵輪ちえわ》という指輪、あれば褒美としていただきたい次第です」


 頭を下げたまま、こっそりと視線を国王に向けた。

 王は、側近に宝物庫から探すよう命令していた。


 生命の知恵輪とは、どんな時でも止まることなく、生命の歴史を刻む特別な指輪である。

 私が転生するまでの空白千年。何が起きて、どう変わったのかがイマイチ理解できていなのよね。

 理解するための手段として、指輪を手元に置いておきたい。

 そういう狙いがあっての事。それと、使い方が判明されると、とても厄介である為でもあるわね。


 程なくして、王が私に言った。


「《生命の知恵輪》を褒美として与える。大切に使うと良い」

「ありがたき幸せ」


 私は王に深々と頭を下げ、出ていった。こういう礼儀は前世でやりつくしたと言っても過言ではない為、楽だわ。


「ギルティナ? いつもと全然雰囲気が異なっていたわね」

「当たり前だわ! 緊張だってあるわよ?」


 フィオナはクスクスと笑いながら話を進めていく。


「ていうか、その《生命の知恵輪》て何なのよ? まさかただの飾りとか言うんじゃないでしょうね?」

「違うわよ! これは私にとっては重要なもの―――」

「しー。なんか気配がするわ」


 フィオナは、私の話を遮って、耳打ちしてきた。

 私はとっくに気づいていたのだけれど、フィオナが気づくか試していた。やはり成長が早い。とてもいいことではあるわね!


「また、厄介なことにならなければいいのだけれど……」


 フィオナはそう、小声で言った。



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