帝国聖女を斬る
何度も二重詠唱を唱えて戦っているが、勝てるような決定打が打てない。
そんな隙がないと言う事でもある。
「聖女……思ったより強いわね」
「そう? ありがとう」
「褒めたつもりはないわ」
「そう。別にあなたに褒められたところで嬉しくはないけど」
「よく言うわね」
大剣を持ち直す。足が震え始める。この体じゃ持たない域に達しそうだ。
「足が震えてるわね。そろそろ限界じゃない?」
「いいえ……まだいけるわ」
「あらあら……。そんな余裕、どこから生まれてくるの?」
「気力よ」
「美のかけらもない答えね」
「私は剣で物を言うタイプなの」
魔力を開放し移動速度が上がる。足が震えてバランスがとりずらい。
「全方位一空千断―――魔力斬撃」
脳が同時に演算、そして処理する。脳の血管が切れる寸前だった。
目が充血し、いろいろなところから血が出る。
「さすがにしぶと―――」
聖女の腕が落ちた。そして足も。
「え……うそ……あ……ぁぁあ゛あ゛!!」
「さようなら聖女―――」
「うそで―――」
首を切り落とした。
血が広がっていく。私は何も思わなかった。前世の人格が戻りつつあるのかもしれない。
「はぁ……帝国の頭の首は取った。これで戦争が終わればいいんだけど」
帝王を消し飛ばしたため、次に偉そうな聖女の首を取る。
「さらし首にしよう」
■
王国にある王城へと戻ってきた。
「ギルティナ!!」
フィオナの声だった。
フィオナは一瞬で私と見抜いた。長年の絆という、固く結ばれたもの。
「ただいま! フィオナ!」
フィオナは王城の窓から飛び降り、私の元へ駆け寄ってきた。王城のほぼ最上階から飛び降りるって、どゆこと……。足痛めないのかしら?
「ギルティナ……血がすごい出てる。今、癒してあげる」
フィオナは治癒魔法が少し使えるから、私ケガも少し治った。ありがたいわね。
おそくなりました
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