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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第五章「王国と帝国の戦争」

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帝国聖女

 帝国の森林は原形をとどめていなかった。帝王が逃げ込んだのは森林。木々が生えている場所なら、気配察知が困難と思ったのだろう。だけど、私の研ぎ澄まされた気配察知能力の前には意味がない。


「……」


 無事に理性を取り戻した私。体が暴走しなくて何よりで安心した。

 帝王の気配は完全に消えていた。あの瞬間は帝王ですらにげることはできない。あの技は禁忌。絶対に使ってはならな―――


「久しいですね。ギルティナ……いいえ、剣聖ギルフォード」

「――!?」


 ■


 青白い光が帝国方面から見えた。


「ギルティナ……大丈夫よね……」


 フィオナはギルティナを心配し、その後ろにはシルビア先生がいた。


「あいつなら大丈夫だろう。確かにあいつは馬鹿だが……実力は確かだ」


 シルビア先生は腕を組み、自信満々に言った。


「私はギルティナを見ていないが……あの短期間で実力を示してくれたのだ」

「ええ……そうですね。シルビア先生。ギルティナなら……必ず……」


 ■


「ぐあッ―――!?」


 壁にたたきつけられた。


「あなたは―――聖女?」

「そう、私は聖女フレン」


 聖女は……帝国嘘じゃなかったのね。

 聖女フレンの目は緑。自然の魔力を自然に纏っている。


「帝王……倒しちゃったの?」

「なにか? 悪いことでもした?」

「別に~」


 そんな軽い反応に私は拍子抜けした。もう少し怒るかと思っていたけれど……こんな軽いとは思ってもいなかった。


「でも……あなたは厄介だから」

「厄介だから?」

「始末させてもらうわ」


 立ち上がって大剣を構える。視界が一瞬ぼやけるが、まだ体は持つはず。


「へぇ……さっきの攻撃を受けて立ち上がれるんだ。さっきの魔法は特殊詠唱とくしゅえいしょうだったんだけどな~」


 特殊詠唱とは、限られた人物にしか扱えない魔法私も使えるのだけれど……この体じゃ耐えれないかもしれない。


「戦界閃光―――防御魔法陣展開」


 二重詠唱式を唱えた。


「へえ……通常の人間には使えないロストマジックなのにね。しかも……何回も使えるって……演算能力が高いのかしら」


 二重詠唱は、一個の脳に二つの魔法式を構築する。その工程は最も脳に負荷がかかる時。いくら魔法ができたとしても、耐えれる者は少ない。


「ッ……」


 さすがに限界が近づいてきた。何か決め手が欲しいところ……。剣技、魔法の両方を使うのはこの身体では厳しかったのかもしれない。








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