ギルティナの力の一部
「大剣殺し。これは約千年前に作られた、剣聖に対抗するためのロストアイテムだ。大剣殺し―――ブレイク」
千年前……確かに私には敵が多かった。私に対抗するためにいくつもの武器や魔法が作られていた。だが、帝国が、魔剣を作っているという情報は耳にしたことがなかった。
「残念だけど、そんな説明されても私には関係ないわ。大剣を本当に破壊できるって? やれるものならやってみなさい」
「小娘が」
帝王はしわを寄せ、そう言った。
そして、帝王が私の後ろへ回った。私は即座に避けたが、顔に刃先がかすったのか血が垂れた。
「遊びは終いだ。小娘よ」
今までの何倍もの速さで向かってくる。今の体ではきついか……。
私はただ避ける事しかできなかった。
「避けるだけか?」
私は帝王を睨む。
「幻想影―――一空千断」
二重詠唱をし、攻撃。目の前にいるのは幻であり、本物は後ろ。
全方位から千の攻撃が帝王へ降り注ぐ。
「小癪な真似を」
「だまされる方が悪いわ」
私は内心焦っていた。これほど攻撃しても口調は変わらす、息も上がっていない。
こんな人間はなかなかいない。
「帝王って……化け物ね……」
私はボソッとつぶやいた。
これは少しペースを上げないと……押されて負けるわ。
「『三重詠唱』気配消去―――火魔法効果―――大龍舞」
大剣に火の効果が付いた。
ギルティナの目は赤くなっていた。力を一部解放した時の目。
二重詠唱や、三十詠唱などは必ず詠唱をしなくてはならないのが欠点だ。だが、それをうまく利用することもできる。
火の大龍が帝王を囲む。
だが、帝王はそれを斬った。だが、帝王は腕にやけどを負った。
「チッ」
やけどを負っても息は上がっていない。さすが帝王。戦争を仕掛けるだけあって、鍛えられているわね。
「聖域一刀断」
「見えぬ……か」
今―――
その瞬間、姿を現した。そして、地上へ帝王を落とした。
「グアぁぁッ!!」
地面に強くたたきつけられた帝王。土煙が舞った。
私も地上に降りた。
「私は帝国が嫌いだわ。少し……平和ってものを考えてみなさい」
「黙れ……小娘……」
「まだ言う気? 負けは明白だというの―――」
「雷爆」
広範囲攻撃魔法を放たれ目くらましをされた。
「厄介な―――ッ!!」
私の理性はとうに限界を超えていた。
今の攻撃で逃げられたことによって完全に制御ができなくなった。
「神域剣技―――悪域剣技―――」
世界で合わせてはいけない技の一つとされているこの二重詠唱。
この中心、この詠唱を唱えた者には世界を揺るがす膨大な魔力が集まる。そして、一本の剣に集まる。
「グランド―――コムバインド」
赤の光が白寄りの青になっていく。
帝王の場所は一瞬でら特定した。あとは放つだけ……。
「魔全魁光」
「あの魔力は―――」
夜の空が真昼のように明るくなった。
気に入ったら、積極的にブックマークや、評価を!(☆が並んでいるところ)
評価や、ブックマークをしてくれると、作者の励みにもなりますので、ぜひ!!
(書籍化目標なので、そのためのアドバイスなどもください)
コメントや、リアクションも忘れずに!




