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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第五章「王国と帝国の戦争」

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帝王よこんばんわ

 帝国王都―――アクトロス。

 ここは帝国にしては綺麗で、人々の治安も悪くない。そして、ここには帝王がいる城がある。


 ■


 少し前のこと。

 先の戦闘が終わり、少しずつ疲労が溜まっていた。その時……


「直接王城攻めればいいんだわ!」


 ■


 そして今現在、王城前にいる。


 帝王がどんな奴かは知らないけど、私は元剣聖。世界に名を轟かせた最強の剣士。負けるわけないわ。

 負けると思ってたら一生勝てない。意地でも勝つと心に誓えば必ずとは言えないが、勝てるようになるでしょう。


「帝王と言うだけあって、とても強いはず。気を抜いてはならない」


 私は王城の屋根まで飛んだ。先制攻撃を仕掛ける。


重斬じゅうざん


 その瞬間、屋根が吹き飛んだ。

 城の外壁が崩れ、落ちていく。


 ■


「なんだ」


 帝王は城の揺れを感じた。そして、遅れて何かが崩れる音がした。


「襲撃ですッ!!」

「なに?」

「空中に人影があります! おそらく王国軍の者……至急対応をお願いします!」

「俺自身が行こう。王国軍の者がどれほどなのか……」

「ハッ!」


 帝王は立ち上がった。重い鎧を着ているが、表所は一つも変わっていない。


 ■


「帝王……出てきなさいッ! 私はギルティナ・エリスフォード。王国軍よ」

「貴様か……精霊国の時……邪魔をしてくれたのは」


 とても低い声が、私の鼓膜に響いた。

 いくつもの戦いを経験してきた私でさえ、肩が震えた。圧……そして殺気。


「ええ。そうよ」

「女だと聞いていたが、こんな小娘だとは」

「こんな小娘に負ける帝国なんて敵じゃないわ」


 大剣を構えた。

 帝王もこちらに剣を向けた。帝王の剣はただの剣ではなく、魔剣だった。剣単体から出る魔力は異常で、グランドの力に匹敵するほどの力があった。


 ■


 私が前世の戦場で考えた技、今ここで使う。


戦界閃光せんかいせんこう―――気配消去』


 帝王の視界からギルティナが消えた。気配も完全に消えている。

 ギルティナは、戦界閃光と同時に気配消去を唱えていた。それは今や再現できないロストマジック――― 《二重詠唱》だった。


 二重詠唱は、メインの詠唱に重ねて唱える技術なのだが、成功させるには脳で術を二つに分けなければならない。こんがらがると失敗する。

 二重詠唱のメリットとしては、混合魔法を使うことができるためである。

 それと同じで、剣に応用しただけ。仕組みは同じだからね。


「二重詠唱というわけか。ロストマジックを扱える小娘……そういえど、限界はある」


 今だ。


 後ろから攻撃を仕掛けた。そして―――


「遅い」


 簡単に剣で弾かれ、軌道をずらされた。相手の剣は魔剣。だが、大剣の重さを考えれば弾くのはきつい筈。なのに―――なぜ?


「小娘よ……なぜ弾かれたか知りたいか?」

「ええ。当たり前だわ」

「この魔剣……大剣殺しと言われている。その名の通り、大剣を殺す《壊す》という意味だ」


 大剣には特段の耐性があるというわけ、ね。さすがに予想してなかったわ。

 この戦いは長引きそうね。被害があまり出なければいいけど……。



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