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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第五章「王国と帝国の戦争」

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元教え子

 各研究所が爆発した。帝国は、警報音に包まれた。

 その時、後ろから声がした。


「また君?」

「あんた。帝国の幹部の」


 そこにいたのは、私を一発でボコボコにしたあの幹部だった。


「なんで戦争ばかりするの。しかも関係ない王国まで攻撃してッ!!」

「僕はしらないよ。僕より上の立場の人間の意向。僕等はその駒として動いてる訳であって―――」


 私は幹部の話を遮り、切り込んだ。


「君が聞いてきたくせに……」


 空中での戦闘が始まった。私は負けた後、努力をした。

 前世の完全なる力を戻すのに。前世の力をまだ取り戻せていない私は弱い。だが……今は違う。まだ完全とは言えないが、明らかに変わっている。


 私の目は赤くなる。


「リミッター解除」


 抑えていた力を発揮し、先程よりも速く……そして正確に。

 常にグランドには魔力を与え続ける。


「ッ―――!」


 私は容赦なく幹部を斬る。


「あはは……腕が切れちゃった」

「これで貴方は―――」

「まあ、関係ないけど」


 ギュルッ、という音がし、腕が生えた。


「!?」

「僕はほぼ……人間じゃないんだ。千年前から研究されていた技術の最高傑作が僕」


 千年前……? 当時の技術は今と比べるほどではなかった。どこにそんな技術が……


「キメラ実験。まあ、途中で邪魔されたけど、ね。剣聖によって」

「……!!」

「ねぇ……君、剣聖ギルフォードだよね? 僕、千年位生きてるからわかるんだよねぇ」


 私は幹部を睨んだ。


「本気で言っているの?」

「もちろん……本気さ。君の動きを見てれば分かるよ。あれは剣聖だけができる、再現不可能な剣技」

「なんで分かるの」

「元々僕も剣聖の弟子の一人だった。けど、問題起こして破門になった」


 ―――まさかッ!!


「あんた……クーリア?」

「ふふ……そうだよ。僕はクーリア・ヴァラー」


 完全に私の責任だ。私の教え子が悪に染まった。私が死ぬか……私が弟子を殺すか。


「私は、あんたを殺すしかない」

「殺せるものなら、ね」


 その瞬間、クーリアの前から姿を消した。


「速い。師匠は相変わらずです」


 空気を蹴った。加速に上限はない。


空中斬撃くうちゅうざんげき

「師匠の技にはいくら頑張っても勝てないよ―――」


 ■


 気づいたら地面に寝そべっていた。星空が見えた。

 首を少し横に動かした。そこにはクーリアの頭と離れた胴体があった。


 私はしばらく気絶していたのだろう……。


 私は力を振り絞って立った。


「ここは……どこ?」


 目の前には、王国とは違う景色が広がっていた。



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