帝国との新たな争い
「へ……?」
「もう一度言う。グレート・フリーダムは我々の兵器にする」
約半年、製作所に籠もっていたためか、この国の情勢を把握していなかった。
「え、あ……ギディアさんは……?」
ここにギディアさんの姿はない。王女であるならいるのが当然……。
「ギディア王女殿下は体調を崩しておりますゆえ……」
「貴方に決めれる権限があるのですか?」
「飛行船提携に関して、決定権を与えられています」
「ですが、最終決定は王女ですよね」
この国もまた、腐っているのか……とても残念だ。
その時、ドアが開いた。
「貴様……勝手に決めるなと……」
「王女ッ!?」
「わ、悪いなぁ……ギルティナ」
「い、いえ……王女殿下もご無理なさらず……」
「貴様に、決定権を与えたのは早すぎた……。この場にて、決定権の剥奪を決定する。それと共に、グレート・フリーダムを世に明らかにすることを許可する」
王女は続けて発言する。
「グレート・フリーダムの初期型は、精霊国に譲渡する。ギルティナ……君の頑張りを称える、わ」
「あ、ありがとうございます」
■
私は精霊国に帰還した。設計図のコピーを持ってきた。これで量産は……お金があればできる。
「皆〜ただいま!」
「ギルティナ!?」
フィオナは私を見てから、後ろを見た。特殊な塗料で塗られた機体はとてもかっこよかった。
「これで、戦争が起きても負けはしないわ!」
「そうね」
「久しぶりだな。ギルティナ」
「ローラン!」
「いや、思ったよりゴツく設計したな」
「いや、最先端詰め込んだから」
「そうか……。まあ、無事に帰って来てくれた。それが何よりだよ。それと、二人で話したいことがあるから来てくれ」
私は部屋に連れて行かれた。
「この手紙を見てくれ」
ローランから、手紙を受け取り、中身を見た。送り主は学園。
『至急、学園に帰還する事を命ずる。オートレイス王国と、帝国の戦争が始まる為、王国政府がギルティナ・エリスフォード及び、フィオナ・セレスティア。二人は王国政府に指名された。そのための帰還を要求する』
「なによ……これ。王国の都合で? 学園の意思は……」
「学園より王国政府が優先だと言っていた。我々も応援には行く。共に戦おう」
「……分かりました」
「戦争が終わったら、また会おう。グレート・フリーダムは我々が大事に使わせてもらう」
「はい」
「帰国の準備を始めなさい。もう時間がないらしい」
そう聞いて、すぐに自室に戻った。荷物をまとめた。
私からして、たった一日で、部屋がガランとした。
「もう、ここには戻ってこない。帝国……許すわけ無いでしょう」
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