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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第四章「隣国へ」

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エンジン開発成功

 変な感覚になった。フラント公国に滞在を始めてから二日目の事だった。


『はあ、結局私の言葉を信じなかったのね』

「あんたの言葉を信じて何になるのよ」

『ま、別に信じてもらわなくてもいいし。ただ、あなたの向かう先には破滅しかない事になるけど、それでもいいなら、ね』

「そうやってほざいてればいいわよ」

『あっそ。でも一つだけ本当に警告しておくわ。私より厄介な存在はいる。それだけは忘れてはダメだからね?』

「回りくどい言い方ね。しっかり伝えることができないの?」

『うっさい!! 文句言わずに聞きなさい!』


 女神が大きな咳ばらいをした。そしてまたしゃべる。


『とにかく、言いたいことは―――私を倒したからと言って油断はしないほうがいいと言う事。まああんたごときに倒されるわけないんだけどね。んじゃ、またね~』


 ■


「はあ……」


 私は大きなため息をした。他の開発者の人たちと食事中の時だった。


「そんな大きなため息ついちゃって……」

「そうだぞ。ストレスを溜め込みすぎるのは良くない。俺達に言ってくれれば、たまには開発を休んでいいんだぞ」

「ありがとうございます」


 元気な声をだす気力もない。疲れすぎている。


 ■


「エンジン……どんな仕組みにすれば……」

「現在主流の空気圧縮式魔力混合エンジンは、電気を主に使う。そのため加速は速いものの、コストがかかる」


 となると……魔力を溜められるタンクを設置し、空気中の微小魔力も使うハイブリット機構を作ろう。加速したときには溜めてあるタンクの魔力と、空気中の微小魔力を同時に送り込み、ゆっくり飛行するときは、微小魔力。加速から減速するときには、魔力回生機構を作り、微小魔力を魔力になる基準値にまで集めて、タンクに溜める。


 いいエンジンが作れそうね……。


「エンジン、機体共に少々巨大化するけど、いいエンジンが作れそうよ!」


 早速、エンジンの仕組みを書き、設計図を描き出した。


「このエンジン……最高ね! でも、冷却方法は?」

「空冷と水冷をあわせる」

「了解」


 空冷だけでも冷却には問題はないが、加速時に膨大な熱が発生する為、即時加速そくじかそくが困難になる可能性がある。そのため水冷で冷やす。


 私の作った第二世代目のエンジンは最強になるわ。


 ■


 エンジンが組み上がったのは、設計してから約一ヶ月だった。


「パーツは魔力合金削り出し。強度は文句無し。後は不具合がないか……」


 私達の何倍もある大きさのエンジンを起動させる。どれだけの質量が発生するかは予想してある。大丈夫、大丈夫だわ……。必ず、起動できるはず。


「起動!」


 エンジンが回る瞬間、風が私達に襲いかかった。

 耳をつんざく音がし、エンジン出力をあげる事に風が強くなっていく。


「加速、冷却ともに問題ないです!」

「出力下げて、減速!」


 出力を下げた瞬間、エンジン内部のタービンが逆に回り低音が出る。さらに減速したことによって内部の高圧魔力が燃焼を起こし、火が吹き出た。


「停止!」


 エンジンが止まり、静かになった。


「成功だわ」


 開発者全員が喜んだ。



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