隣国訪問準備
変な感覚……懐かしい。一年ぶりか。それ以上……。
『久しいですねぇ……』
「会いたくなかったわ」
『そんな事言わないでよぉ……』
暴れていたくせに、よくそんな顔して出てこれること……。性格がとことん悪いわ。明日、グランドマスターの整備をするのに。
「で、要件は何」
『隣国へはいかないほうがいいわよ』
「なんでよ」
『理由は教えられないけど、やめといたほうがいいわ』
■
あんな事言われたけど、知らないわよ。魔力回路とか、現在の最新技術を付け加えないと。隣国へ行くにはいい装備をつけないとね。
まずはエンジン。魔力圧縮爆発エンジン、その中の微小魔力吸気式である。だが、加速が遅い。
欠点はそこ。重い機体に非力なエンジンをつけるとか、前世の私はどうかしていたわ。今は、技術も進んで、逃げるが勝ちっていうのもあるから……まあ、逃げれるだけの加速とスピードは確保しておく。
■
二時間が経った。エンジン合計八機の改良完了。空力の調整もし、スムーズに加速できるはず。
微小魔力吸気の、吸気系統の大きさを大きくすることによって、魔力回路効率と内部圧力の調整をスムーズにできるようになった。
―――次はコックピットの改良。今のコックピットより手動操作が多い。手動操作の方がメリットは多いが、一部自動化して損はない。
■
コックピットパネル。古臭さが垣間見える。これを微小魔力パネルに変える。
変えました。自動化も完了。エンジンに負荷をかける代わりに、スピードが一気に上がるブーストもついでに付けた。
「やっと完了。もう夕方だわ……」
真剣に取り組んでいたからか、今頃、お腹が減ってきた。
随分と変わった。回路部分の調整も細かくし、おそらく速度も速くなっていることだろう。ローランを乗せるにあたって、防御も攻撃も重要。その部分は昔にクリアしている。
世界最高峰の防御も攻撃手段も完備しているから。
■
「本日、隣国へ出発する。数ある飛行船の中で、剣聖が作った飛行船を使う」
「殿下……我が飛行船ではダメでしょうか……?」
媚び売る悪徳貴族を横目に私はニヤついていた。私が作った飛行船に勝てる飛行船なんてあるわけないでしょ。バカ貴族達。
昔からこの国の貴族の一部は黒い。悲しいけど認めざる終えない。
「いいや、グランドマスターを乗る]
「わかり……ました……」
―――ローランもある程度の悪徳貴族はサーチしているんだろう。
さて、準備していきましょう!
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