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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第三章「生きる国」

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戦争とは、人の過ち

「ねぇ、戦争って喧嘩なの?」


 前世で、子供にそんなことを聞かれた。


「戦争は喧嘩に見えて喧嘩じゃない。だれも止めない、いや止められない。喧嘩なら、ケガだけで済む。だが、戦争はそれだけじゃない。死人が出る、そして人を殺すと言う事は、精神的に呪いがかかる」

「その呪いってなに?」

「罪悪感、後悔。それが一生残る。人を殺した感覚が気持ち悪いほどに。まだ、君は子供だ。後悔しない様、生きてほしい」

「うん!」


 ■


 古い記憶に浸りながら歩く。


「ケホッ……」


 王都はまだ綺麗な状態だ。死者は多少出ているだろうが、まだ少ない。骨が折れたか、ひびが入っているかもしれない。

 歩くのも一苦労だ。


「ギルティナ!」

「フィオナ?」


 近づこうとしたが、距離を取った。


「どうして離れるの……?」

「フィオナ……じゃないでしょ」

「チッ……」


 フィオナだった顔が変わる。


「女なのね」

「そうよ。なにか?」

「顔を変えなきゃ、自信がつかないヘタレなのね」


 私は煽る。


「あぁ? なめてんのかぁあ?」


 剣を構える。


『主、こいつ、ただの人間ではないのだ。改造されているのだ』


 帝国、ここまで非道なことを……。


 私は、相手の視界から消える。


「バレバレよ」


 簡単にグランドを止めた。手が変形し、触手になっている。

 距離を取る。相手の反応速度は異常なほど早い。先ほどの速さで反応できるなら、魔力を使って、速度を上げても簡単にかわされるか、止められる。


 私はグランドの先端に魔力を集めた。これから放つ技は、発射されるまでは目に見えるが、放たれた瞬間、魔力の気配が消える技。

 デメリットは、まぁ……固有詠唱がある事。


『充填率100%』

「サイレント・バースト」

「見え見えな技を撃ったところで、私には意味がな―――」


 女の体に、無数の穴が空く。血がドバドバと出る。女は一瞬固まったかと思ったが、すぐにこちらを向いた。その顔は笑っていた。


「へぇ……なかなかやるじゃない? でも、それだけじゃぁ……私は倒せない」


 女の体に空いた穴はすぐにふさがる。体が改造されているとグランドが言っていた時に、再生する可能性があると考えていたが、やはりそうだった。

 少しだけ……実力を見せてあげる。アンザーの時ほどではないけど。


 軽くご挨拶程度。残像百体を出現。その中の一体を本物だと思わせるために、構える動きをする。これを本物だと思い込むはずだ。


「バレバレッ―――」


 そちらに意識を向けている間に、後ろから攻撃を仕掛ける。


 ドゴゴゴォォォン、という音と共に土埃ができる。やがてそれが晴れると―――

 血だらけの女。首は斬れて、転がっている。


「なぜ……」

「アンザーより、弱いわね。改造体のくせに」

「だま……れ」


 女は白目をむき、息絶えた。


 あの時の子供の質問を思い出す。


「戦争って、なんだろうな」


 笑う。いつもの元気さはなく、そこには、一刻も早く戦争を終わらせたい思いがあった。







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