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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第三章「生きる国」

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世界最強の剣と共に

 防御魔法陣が破壊された。


「戦争の、完全なる開始……」


 私の後ろには、およそ五十万人の軍隊。前世の記憶にあった数の比ではない。

 さすが、千年だ。

 だが、士気は低い。まだ私は来たばかりであり、その実力を知らないものが多い。だが私はここで、活躍すれば、自然と士気は上がる。


「魔力弾頭……発射されたわね」


 私は、魔力弾頭の発射を見送った。

 明らかに技術は上がっている。それは当たり前だが、技術の進歩はすごいと、改めてわかった。

 そして、遠くのほうから爆発する音が聞こえた。


 もうすぐ帝国はこちらへと攻めてくるだろう。


「攻撃準備!」


 私は大声で指揮を取る。皆は配置につく。出待ち作戦だ。前世でもよくやっていた。

 その時、だった。


「壁の破壊確認しました!」


 魔力を目に集中させ、遠くを見る。

 まず、第一軍隊……その後ろに第二、第三と続く。大体百万人……。数では倍の差で負けている……が、力量は、我等のほうが上。


「戦闘開始ッ! この国を守る!」


 私は。帝国軍に突っ込んだ。まさか私と肩を並べるほどの相手の剣を使うとは……。

 この大剣 《キングルス》は、私の大剣 《グランド》の次にすごいと言われていた。


『貴様に力を貸そう』

「感謝する」


 まだ、若い少女が大剣を扱う姿は、精霊国軍の士気を高めた。

 人を殺すのに躊躇がない。


「こいつ、本当に人間かッ!? おかしい……こんな少女に―――」

「オラッ!!」


 どんどん殺す。躊躇わない。


「確か、キングルスって、変形できたわよね……私のグランドと同じで」

『やってみよ。貴様が考えたものになると誓おう』

「弓」


 一瞬で、変形した。魔力で弓を作り、放つ。弓が人、地面に刺さると、即時爆発を起こす。仲間がいない場所を徹底的に、だ。


 ここまでは順調だった。

 急に地面が揺れた。それはすぐに収まったのだが、私には嫌な予感がした。


「隊長! 目の前に、帝国幹部が!」

「なんだって!?」


 私の口調は、もう違った。

 私の幹部を見る目は、前世の頃の鋭く見た人を驚かせる程だった。


「私が対処する」


 そういった瞬間には、私は幹部に切り込んでいた。

 大剣を剣に戻し、幹部を睨む。


「始めまし―――」

「死ね」


 だが、気付いたときには、壁に激突し、血だらけになっていた。


「あ……ぐッ……」


 ガラン、と言う音を立てて、大剣は倒れた。


「あれれ? 君()()()

「な……にを……」

「その体、戦いに使うのはもったいないよ? 僕が、飼ってあげるよ? 性奴隷としてね。あ、でももう僕は帰らないと」


 そう言って、男は去っていった。

 去ったあと、私は安心しようとした……が、警報がなった。


「魔力核弾頭接近」


 核……だと……?


 私は、上を向く。少し、視界がボヤッとしたが、見える。


「止めなきゃ……あの時の……人が苦しむ顔は見たくないッ……!!」


 その瞬間私の中から、痛みが消えた。魔力が溢れ出た。

 後ろを向くと、私の前世の銅像があった。


「はは……使えってことなのかしら」


 私は唱えた。


『世界最強の剣として、我剣聖として戦う道を選ぶ』


 その瞬間、大剣グランドが私の手に現れた。


『待っていた。主。魂が同じゆえ、すぐ気づけたのだ』


 この剣は知性を持つ。当時、いや現在でも最高の大剣。


「私は、核を消し飛ばす。グランド、一緒に―――」

『核はダルいのだ』

「殺るわよ」

『核斬るのだッ!!』


 私は、核を見た。核を斬る事は簡単じゃない……だが、やるしかない。

 核を捉えたときには、空中にいた。


 魔力は使わない。真の実力だけで終わらす。


 三、二、一。


 なんの音もなく、核はばらばらになり、中にあった魔力分子すら消し去った。その数秒後、シュトン、と言う音がした。

 音を置き去りにし、核を斬る。超人ができるか否かの技をやってのけた。


「まも……れた」


 核を斬ったと言う安心感からか、意識が遠くなり、途絶えた。


「ギルティナッ!!」


 王城から見ていたフィオナは、空中から落ちるギルティナをキャッチした。


「ギルティナの馬鹿……核を斬るなんて……」


 まだ、戦争は始まったばかりだ。すぐには終わらない戦争の地に降りたフィオナも、戦争に参加することを決めた。


「ギルティナにまかせてばかりじゃダメ。私自身の力を見せてあげるわよ……」


 ギルティナを支え、安全なところへ避難した。





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