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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第三章「生きる国」

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守りたい、この国を

「戦争が、また始まるのね」

「ああ、ギルティナ殿は知っているだろうが、帝国とは仲が悪い。そして、案の定攻撃をしてきた」

「私も戦争に参加します」


 私は、剣聖だった頃、いくつもの戦争に出ていた。帝国の考えていることなど予想がつく。


「負傷しようが、責任は取らない」

「それでも良いです」

「そうか……なら、君に渡したいものがある」


 この王、私が参加する事を見通していたか。

 やはり、私が気に入る王家だ。


 ■


 ここは宝物庫。金貨や、王冠、禁書など、価値があるものすべてを入れている場所。


「こっちだ」


 王についていく。たどり着いた場所は、一本の大剣がある場所だった。


「暗黒騎士スレーブが使っていた剣、キングルスだ。君なら扱えるはずだ」

「なぜこれを私に?」


 私は、王を疑う目で見た。急に案内されて、私の元敵ライバルの剣を使え、だなんて。


「君の実力なら、真の力を出すことができるはずだ。そして、必ずこの国を勝利へ導く鍵となる」

「分かりました。受け取ります」

「ああ」


 その時、地面が揺れた。本格的に始まったのだ……戦争が。


「もう、防御魔法陣も保たないだろう」

「我々は、帝国に魔力核弾頭を落とす準備をする」


 その言葉を聞いて、私は国王を引き止めた。


「お待ち下さい」

「なんだ」


 魔力核弾頭は使わせてはならない。また、人という道を踏み外すだけになる。

 こんなに有能な王がいる。民を思う王だと言うのに、そんな事をしたら、ただの犯罪者になる。


「核弾頭はおやめください。核弾頭は、あくまで脅しに使うのがよろしいかと……報復攻撃となれば、魔力弾頭で十分です」

「だが、多くの民が死んだかもしれない」


 王はこちらには顔を向けない。ただ、声だけ。

 私はその背中をじっと見ている。


「だからといって、ムキになるのは違います。陛下は良い王です。民は核を使うことは望んでいないと思います」

「では、どうすればッ!!」


 王は声を荒げた。これは怒りの声ではなく、民を思っての声だ。だから、だからこそ、この王を罪悪感に浸らせてはならない、犯罪者として扱われるのも私は嫌だ。だから……。


「私が、戦争を終わらせます。この精霊国に命を捧げる覚悟で」

「本当に良いのか? 君はこの国出身じゃないだろう……なのになぜ……」

「いいえ、それはわかりませんよ。いつか見た景色と同じだったので」

「それは―――」

「もう時間がないのでしょう? さぁ、()()()()の用意をお願いします」

「ああ……」


 そう言って、宝物庫から出た。私は本気で挑む。誰にも負けない剣聖なのだから。

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