あの日見たものと
あの爆発を見た。
「まだ、魔力弾頭を作っていたの……ね」
私はあの爆発、そして魔力の波長を見た瞬間、分かった。
■
私が前世、まだ若い頃……魔力はまだ一部の人間にしか扱えなかった。もちろん、この王国は、魔力技術先進国であったため、技術を売り、金を得ていた。
そう、それが発端だった。
元々、帝国とは仲が悪かった。だが、魔力の技術を得るため、精霊国と帝国の間での会議を開いた。もちろん、私も参加した。
「魔力技術の指導、それを希望すると」
「ええ。我々は、魔力の出し方がわからず、困っているのです。どうか、魔力の出し方、鍛え方の指導、そして、本を出していただきたい」
この中で魔力を上手く扱える私に話が来たのは幸いだった。
「ギルフォード殿はどう思うかね?」
「別にいいと思う……が、いくつかの条件をつけることにしたい」
私は王に話を振られ、こう答えた。
「では、それは、ギルフォード殿から言ってほしい」
「ええ、もちろん」
「魔力技術を伝授します。ですが、いくつかの規則を作ります。それを守らないのであれば、魔力技術指導を直ちに停止いたします」
「聞かせてもらおう」
私は、規則を紙に書きながら言った。
「《魔力技術を悪用しないこと》《魔力は人のためにある為、独占禁止》《魔力戦争の禁止》《魔力兵器を開発するには、精霊国への申し出を出すこと》」
この五つの規則《公約》を作成した。
「これに守れるのであれば、ここにサインをしてください」
「……良かろう」
そして、紙に帝王のサインが書かれた。それから、五年間、魔力技術の指導をし、帝国、精霊国や他国は大きく発展した。
そんなある日、指導係が戻ってきた。
「帰国まで、まだ時間があるはずだろう」
「ですが、帝国側が、もう指導はいらないと言い、私は帰国してきました」
「なるほど。ならいい」
そんな会話を私は聞いていた。その時には、私は剣聖の称号を得ていた。剣技を極めながら、外交役として、政界に入った。
その時には、剣一筋だったけども。
私はその時、嫌な予感がした。そしてその夜、私は国王―――ビル・ブルーウォームの部屋に行った。
「夜遅くにすまない」
「いいや、良い。剣聖、いやギルフォード。話というのは、一体何だ?」
「嫌な予感がする。何かはわからないがね」
「俺もそうだ。少し帝国が、な」
「俺等の感が正しければ、明日にでも起こりそうだな」
そう言い、二人で笑った。そして次の日……魔力核弾頭が、都市に落ちた。
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