剣技のレッスン!
「君は、神に会った事はあるかね?」
その言葉に、私は少し動揺した。
「あります」
嘘をつこうかと、一瞬思ったが、どうせバレるなら言ったほうが良いと思った。
「どんな神だ」
「青髪の女神です。本体を見せず、色々な身体に魂があり、必要に応じて現れます」
ローランは本を開き、漁る。
「こいつじゃあないか?」
本を見せられ、私は目を見開いた。
外道と呼ばれる女神。名前はヘールラ。人の魂を管理する女神。
そう、だからだ。人の身体に、自分の魂を埋め込むことができるのだ。
「本体は見たことありませんが、特性的にそうです」
なぜ、その本に載っているかはわからないが、昔に問題でも起こしたのだろう。
「聞きたいこと、あと一つだ」
「はい。なんでしょうか」
「君は転生者かい?」
「転生者とは?」
私は咄嗟に嘘を付く。転生、それはバレてはいけないだろう。
「いや、何でもない。気にしないでくれ」
「そうですか」
「話は終わりだ。長い話に付き合ってくれてありがとう」
いつの間にか日の出前だ。
「おっと……」
立った瞬間、足がもつれた。話をしすぎて疲れていたのだろう。
私はゆっくり部屋へと戻っていく。
■
私はベッドに横になった。
そして、眼を開けたときには、お昼過ぎだった。
幸い、レッスンは午後からだったため、安心した。
「さあ、レッスンを始めるわ!」
「「はいッ!!」
「まずは……城の庭を五周よ!」
「は、はいッ!」
ふたりとも走っていく。
「はぁ……眠い」
■
早くも一週間が経った。
二人の成長は、とてつもなかった。
「はぁッ!」
剣を振るハルト。私が少し教えると、十にして覚えてくれる。
ローズも同じ。この二人、剣の才がある……ありすぎる!
「剣技は奥が深いわ。知れば知るほど強くなれる。鍛錬を積む程強くなるのが剣よ」
「ギルティナ師匠! 剣技を見せてください!」
「私も見たいのだわ!」
「分かったわ! 見せてあげる!」
たとえ子供相手でも、教えるのに甘えをつけることはしない。それは前世からそう。
目で見ることが大事。
「いくわよ」
目の前には、的がある。これをバラバラにしてみよう。
レイピアを抜く。的だけを集中……。
剣を振った。その瞬間、的がバラバラになる。風を切る音すら置いていくほどの速さ。
「みえ……なかった……」
「凄すぎる……わ」
(ナメてもらっちゃ困るわ。まだ、ほんの少しの力だもの)
「どう?」
「すごいです……一撃であれ程の……」
「私もあのくらいできるようになりたいわ!」
正しくは、一撃の間に百回位、斬撃を入れているのだけれど、ね。
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