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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第三章「生きる国」

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生きる国へ行く令嬢

 剣士祭から早いもので一ヶ月。実技の成績は飛び抜けて良いギルティナとフィオナ。

 そんなある日、フィオナとギルティナの元に一通の手紙が届いた。


「これ、学園からだよね?」

「そうね! なにかしら!」


 開けて、手紙を読んだ。


『生きる国―――ブルーウォーム精霊国へ、一年の滞在を命じる』


 ただそれだけ。ただ、この国は知っている。なにせ、前世の故郷であるから。

 どれだけ発展しているのかを確認、更には王族にまで会えればラッキーだろう。


「ギルティナ!! やったわね!」


 フィオナが珍しくはしゃいでいた。


「珍しいわね! フィオナがそんなにはしゃぐなんて!」

「当たり前でしょ!? あの剣聖が最期を過ごした国であり、豊かな国でもあるのだから!」


 今では、そんな認識なんだ……。確かに、精霊のお陰で発展したところもあったのだけれど、そんなきれいなことじゃないのよね……。


 ■


 これは前世の話……。


「精霊は悪!! 今すぐ絶滅させるべきだ!」


 ギルフォードとしての人生―――その三十年目の時、精霊撲滅運動が起きた。

 なぜ、精霊が悪と認識されたのはよくわからない。ただ、一度人の心に悪と感じたものは、いなくなるまで、悪と感じるものだった。


 王の話も聞かず、誰の話も聞かない反乱軍。私は王に頼まれ、精霊樹を守っていた。


「剣聖! 通せ! 剣聖の肩書きを持つ貴方が、王国の言いなりなど、もったいない!」

「……だが、精霊がいなければこの国のすべてが止まる……。作物の成長が著しく低下し、天候悪化が激しく、病が起きやすくなる。それでも……いいのか」

「だが、我々は―――」


 その言い争いは長く続いた。だが、私は諦めていた。こんなこと言ったところで、変わらない。

 結局、私は手を汚した。精霊樹の前で人を殺した。

 それが、最初の《人を殺す感覚》だった。


 ■


「はぁ……」


 私は馬車に揺られながら外を見ていた。

 生きる国……そして生きる街。それが生きた街という過去に廃れていないか気になるところだ。

 私の死後、精霊撲滅運動の再来……それがあったとしたら、状況はひどいものだろう。まだ確信はしてはいけない。後少し……時間はあるのだから。


「ギルティナ! 見えてきたわよ!」


 そんな事を考えていたら、フィオナが身を乗り出して指さしていた。

 山から見える、ブルーウォームの首都―――《スピリット》

 とても大きく、美しい。誰もが綺麗と呼ぶような町並み。すべて私が前世で設計したものだった。


「生きる国……ね」


 この国でなにか起きるかはわからない。でも、何が起きてお言いように、万全な状態にしとくのは大事。

 さて、どうなることやら。


 ギルティナは、少し笑った。

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