徐々に認められてきた令嬢
視線を感じた。
ずっと。二日目に入ってから急に圧を感じる様になった。
私の勘違いなのか、それとも誰かにつけられているのか。どっちかはまだわからない。警戒を怠らないようにしなければならない。
「ギルティナ」
「ギルティナ!」
「あ、ん? どうしたの?」
「あの屋台美味しそうじゃない?」
フィオナが指さした方を向く。
「確かに美味しそうねッ!! 買いましょう!」
屋台の前に着く。
「このお肉、五十枚お願い!!」
「はい、分かりました」
店主は青髪の女。大人しそうな印象だ。
その時だった。
「お姉様! 探しましたよッ! 何をしているんですか!?」
その声は聞き慣れた声、シスターの声だった。
「シスター? なんでまた?」
「はぁ……はぁ……」
髪の色は違えど、顔はそっくりだ。
そうなのね、姉妹なのね。
「シスターのお姉様ですか?」
「そうですよ。はぁ……お姉様はお体が弱いんですから、無理をしないでほしいのですが……」
「別にいいでしょう? 今は元気なのだから」
「一時的ですから……戻りますよ!」
「ちょッ……これだけ作らせて!?」
■
「ふう……はいこれ」
肉五十枚が焼き上がり、もらった。
「美味そうね!!」
「そうね……。シスターのお姉様は料理が上手なのでしょう」
そんな話を聞かず、バクバクと肉を食うギルティナを横目で見るフィオナ。そして、屋台からこちらを見ているシーナ。
だが、フィオナはシーナの視線を少し疑っていた。だが、気のせいだとし、気にしなかった。
「行きましょう。ギルティナ」
「? まあいいわ!」
そう言って歩いていくギルティナ達を屋台から見るシーナの顔は、よく見えなかった。
■
「二日目、最終試合!! 準決勝!!」
「選手登場!」
ギルティナが出てきた途端、ブーイングが巻き起こった……
が、そんなのは気にしていない様子のギルティナ。
相手は、性格が悪いと有名の相手―――マーケン。だが、実力は相当なものらしい。
(お手並み拝見といこうじゃないの!!)
「始め!」
試合開始の合図とともに、マーケンが目の前まで迫った。
だが、ギルティナは軽々と避ける。そして蹴り飛ばす。
「何をッ!!」
体制を立て直すマーケンを確認した。そして、誰もが視認できない速度でマーケンの後ろに回り込む。
「くそが!」
マーケンが早々必殺技を繰り出す。
「死ねぇッ!」
「期待ハズレも良いところねッ!!」
ギルティナの目が光った。
そして、マーケンの剣は粉々になった。誰も、何も見えなかった。
「へ……?」
マーケンは腰を着き、恐怖に顔を支配されていた。
「勝者、ギルティナ!!」
会場からは再びブーイング。だか、最初よりは減っている。
やめた人は分かった。マーケンは相当な実力者なのに対して、それを軽々と超えるギルティナを見て、本物だと認めた瞬間だった。
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