魔力を操作する令嬢
剣士祭は二日目に突入した。
一日目より、人は多く見られた。もちろん屋台も多く―――
「フィオナッ!! 新しいお店がいっぱいあるわッ!!」
「ちょ……食べ過ぎは良くないわよ……今日も試合があるんだから」
「でも、お腹減ってるし!」
「はぁ……少しだけ……ね」
「やったぁッ!!」
周りの人から見たら、フィオナはギルティナの保護者に見えた。
■
いろいろな屋台の食べ物を品切れにした後、一瞬で完食した。人々は嘆いている。
人気の屋台は全部試食と言って、すべて買い占めたのだから。
「美味しかったわ!」
「……」
フィオナは黙った。ただ、頭の中で疑問が増えるだけだった。
なぜ、どうやったら全て胃袋に入るのか。私もそれくらい食べれば育つのか。
いろいろなことを考えていたその時。
「まもなく、三回戦が開始されます! 三回戦、第一試合目の選手は集まってください!」
「ギルティナ! 早く行きなさいよ」
「そうね、行ってくるわ!」
■
三回戦の相手は、名の知れている有名な剣士。五歳で龍を倒したと言われている。
ニール・シーフォ。
噂では、性格がとても悪いとも聞く。
「アンタがまぐれ剣士ねッ! アンタみたいな雑魚には負けるわけないわ!」
「試合開始!」
ニールの剣に、魔力が流れ込む。だが、武器の相性が悪い。
魔力に対して、大剣は魔力伝導率が低い。切れ味は変わるが、効率は悪い。
それに関しては、レイピアの方が良いと言える。
と言っても、魔力を剣に流し込んだとこれで、あまり変わりはない。
魔力を他のところに使ったほうが、剣に流し込むより大きな影響になる。
たとえば――
アクセル・ステップ。
「厄介な……!」
足に魔力を一部集中させ、爆発させることで高速移動が可能になる、オリジナルの技。
手に魔力をあらかじめ集中させておく。
ニールに向かう。
「遅いッ!!」
体を捻り、床に手をついて、蹴り飛ばす。
手に魔力を集中させておくことで、床に吸着する。そのおかげで面倒な動きを削減でき、確実に相手に攻撃をできる。
「ッ―――」
これが、戦闘開始直後の慣らし。
私はニールに剣先を向けた。いわゆる挑発だ。
それを見たニールは、青筋を立てた。
「私を、挑発しているだと……?」
その瞬間、魔力が増えた。
ニールの本気。だが、私には到底追いつかない。
「魔力の根源……そのすべてをここに顕現せよッ!!」
青い魔力がそこに、はっきりと見える。
魔力の扱いに慣れている。そろそろ、私の力……少しだけ出してあげようじゃないの。
「そんな魔力で私を倒せると思っているの?」
「何をッ!!」
魔力が私に向かって発射された。だが、遅い。観客からしたら何も見えないだろうが、私からしたら遅すぎる。
私は指パッチンをした。その瞬間魔力が散乱し、消えた。
「へ……? うそ……うそ……でしょ?」
「嘘じゃないわ。五歳で龍を倒せるのはすごいわ。だけど、まだまだだわ」
ニールは完全に戦意喪失をしていた。
「……リタイア……リタイアッ!!」
「……勝者、ギルティナ・エリスフォード!!」
■
「ねえ、ギルティナ……どうやって、あんな魔力の塊を破壊したの?」
「アレは基本的な操作で、マジカル・デストラクションって言う技なのよ! やり方は簡単で、相手の魔力と同じ波長と質力を出せば、魔力が自壊するから……それを応用した技よ!」
「……どこが簡単なのよ。まあ良いわ……」
その時、ギルティナのお腹からグーと音がなった。
「なにか買いに行きましょう!!」
「あ、そうね……」
そう言って、屋台へと向かっていた二人―――それを見ている影があった。
2日間ぐらい、空いてしまいました!! すみませんッ!!
気に入ったら、積極的にブックマークや、評価を!(☆が並んでいるところ)
評価や、ブックマークをしてくれると、作者の励みにもなりますので、ぜひ!!
(書籍化目標なので、そのためのアドバイスなどもください)
コメントや、リアクションも忘れずに!




