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最強の剣聖は自由を求め、転生する!〜世界最強の自由人〜  作者: 冬城レイ
第二章「学園生活開始」

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13/15

第一回戦を勝ち抜く令嬢

「さぁ、今年も始まりました! 剣士祭の大目玉! 剣魔大会!!」


始まった。いざ始まると緊張してくるものだわ……


「まず一回戦、魔法科――イカサマ・バッカー選手対剣士科――ギルティナ・エリスフォード!!」


その名前が呼ばれた瞬間、ブーイングが巻き起こる。


「イカサマ勝て!」

「まぐれ剣士に負けるな!!」



「やぁやぁ……まぐれ剣士さんよぉ……」


同期ではない。明らかに私を負かしに来ている構成になっている……が。


「始めッ!」

「ファイアー!!」


遅いわ。


ギルティナは一瞬で避けた。更に避けるだけじゃない……避けたと、同時に一歩前に出ている。それを気づけるかどうかで戦況は変わるのだけれど……


「ファイアーッ! ファイアーッ!」


こんなの、魔力を使う必要すらない。

イカサマの後ろに回った……はずだった。足がもつれ、バランスを崩したところに―――


「ファイアーブラスト!!」

「卑怯なことをするわね」


私は体を捻って、避け、そしてイカサマを蹴り飛ばす。そして……


「卑怯なことはいただけないわね……」


レイピアを出す。今日初めて抜いた。

皮膚を切り刻むことはしない。服を斬る。


カチャン……


その音だけが場内に響いた。


「は?」


その瞬間、イカサマの高級そうな服は木っ端微塵になった。


「は、はぁあああ!? 何をする貴様ッ!!」

「勝者、ギルティナ・エリスフォード!!」


私は、観客席へと戻っていく。観客全員固まっていた。まぐれ剣士にしては、精度が高い……と。



監視者そしてシスターは、マータイトから学園を見下ろしていた。


「あの娘、力など微塵も出していないな」

「ええ、あの子の力は強大です。だから、剣士の天職が与えられたのでしょう。女神様は何かお考えになっているのでしょう」


観察者はため息一つ、ついた


「あの娘、異端ではないのか?」

「いいえ、あの子は希望です。この人類の衰退の歯止めの役割を果たすかもしれません」

「剣士伝説なんて、信じるもんじゃないだろう」

「それを言ってしまえば、剣聖など幻の存在になってしまいます」

「それでも良い。剣聖がいるかもわからないってのに」


シスターは笑った。


「いいえ、いますよ。絶対に」

「へいへい」


監視者は学園を見続けた。シスターは持ち部屋に戻り、何かを漁るのであった。



「ギルティナ、すごいじゃない!!」

「そんな事無いわ……あれは、相手が弱かったからよ」


そういった。

隣、その隣、私の前、私の前の隣――全員舌打ちをした。


「はぁ……優勝しないと、ダメなのかしら」

「優勝したら必ず、考え方を変えるはずよ。頑張ってね、ギルティナ」

「うん。分かったわ!!」



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