ゼロ イチ その3
戸田(うわぁ、またあの人やってるよ。)
戸田は廊下を走って、茶宮に捕まっている新人達を助けに行った。
茶宮「そんなこと言わずにさぁ!」
新人b「は、はぁ…」
戸田「茶宮隊長ォー!」
茶宮は遠くから大きな声を出して走ってくる戸田に驚いて話しを止めた。
戸田「茶宮隊長!どうせ、またカラオケに新人を誘ってたんでしょ!お願いしますよぉ。今日は報告書やら、対策書やら書かなくちゃいけないんですから。遊んでる暇なんてないんですよ!ほら、行きますよ!」
戸田は茶宮の腕を抱き締めて隊長室に連行した。
茶宮「ま、まてぇ、戸田ァ!私は新人達のメンタルケアをだなぁ!」
戸田「いい年してグズらないで下さいよ!隊長らしく、しゃきっとして下さい!」
茶宮「わ、わかったよ!」
新人達(母ちゃんだな…)
―隊長室―
茶宮は赤色の絨毯に置かれた高そうな椅子に座った。
連行された茶宮は不機嫌そうだ。
戸田「隊長!あれは新人へのパワハラです!」
不機嫌そうな顔だった茶宮が、一気に悲しそうな顔に変わった。
茶宮「え、え、だが、私はカラオケに誘っただけだぞ…」
戸田「隊長にとってはそうかもしれませんが、端から見ると強引に誘っているようにしか見えません。」
戸田が、客観的なことを言って茶宮は深刻そうな顔になった。
茶宮「戸田。」
戸田「はい。」
茶宮「それは…ホントか?…」
茶宮は両肘を机に乗せ、目の前で手を合わせてそう言った。
戸田「ホントです。」
茶宮「ホントに?」
戸田「ホントです。可愛いく聞いてもダメです。」
茶宮「な!なぁ…私はまた、またやってしまったのか!どうすればいいんだ!」
茶宮は頭をガックリ下げてそう言った。
茶宮「戸田。少し出かけてくる。私は部下との接し方を学んでくる。後は任せたぞ。」
茶宮は椅子から立ち上がった。
戸田「え、ちょっと。また!」
茶宮「ゼロ。」
戸田「…し!仕事しろぉぉ!」
戸田の叫びはまたしても、茶宮に届くことはなかった。
―地下 異能力研究所―
一般的に言う超能力の研究、解明、開発を行っている。
茶宮「お邪魔するよ。」
佐藤「おわ!隊長!出てくるときは連絡下さいよ。その度にびっくりしますから。」
茶宮「佐藤くん。隊で一番頭がいい君に聞きたいことがある…」
茶宮は真剣な顔で佐藤の顔を覗き込んだ。
佐藤「え、え、何ですか?急に。」
茶宮は少し戸惑いながらも、勇気を出した。
茶宮「無意識のパ、パワハラを直すにはどおすればいい!」
茶宮は顔を赤くして聞いた。
佐藤「はい?」




