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26.世界新生

誤字脱字、拙い文章すいません。

「リリィはこれからどーするでーす?はっ、まさか弱り切った私をゆっくりとリンチに!?」


「いやいや、しませんよ。そもそもわたし1人じゃ神崎さんには到底勝てない」


「そうですかー?かなり強かったと思うでーすよ」


「はは、そうですかね」


「それでこれからどーするでーす?」


「えぇと、とりあえずレース、もう1人の勇者を探そうと思います」


「矢で攻撃してた子ですねー、それじゃあ行きましょー!」


「一緒に探してくれるんですか!?」


「勿論でーす!勇者…英雄ですからね!」





「はぁはぁはぁはぁ、ぐっぅぅ!あぁぁぁぁ!!!!」


ベッドに横たわってレースの頭には魔法陣が浮いている。


「ジジイ!一体なにをやってるんだ!このままだと死んじまうぞ!」


「黙っとけ、これは私の悲願だ!完成させる!完成させる!完成させる!」


「あっぁああっああああぁぁぁ!!!!」


更にレースが悲鳴の声を大きくする。


「B.Sのための研究材料、これは違う。全く別のなにかだ!やめろジジイ!」


グリフィスがアンリを突き飛ばす。


「なにやってんだ!俺達の目的は世界を救う事だろ!」


「ふっ、ふはははは!!!!」


「な、どうしたんだよ、おい!」


「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!世界を救う?違うね!私の目的は勇者になる事だ!私は勇者になりたい!そのために人生を全て捧げてきた!もうすぐだ、こいつのサンプルさえ取れれば、あひゃひゃひゃひゃ!!!」


アンリは奇妙に笑う。


「どうしちまったんだよ、ジジイ!!あんたは王に忠誠を誓ってるんだろ!おい!」


「あぁあ、糞ガキ、どうでもいいんだよ、そんな事は。私は私以上に大切なものなんて持ってない!邪魔するなら殺す殺すごろぉぉぉぉすぅぅぅぅ!!!!あ、あ、あ、あぁぁぁぉぁぁぁぁぁ」


アンリは突如苦しみ出し、膝を付く。


「なっ!?なんだこれは!?」


アンリの身体から蒸気のようなものが立ち上る。


「これは…魔力か!」


グリフィス自身からも蒸気が立ち上り始める。









「さぁ、チェックメイトだ。実験は第一段階に入った。もう誰にも止められない。世界を穿ち神をも穿つ…この負の連鎖は俺で終わらせる」


魔王は静かに佇む。


「第一段階、人々の魔力は暴走する。高い魔力を有した人間なら精神に異常をきたすだろう…すまない」


世界に広がる光景は全く理解の出来ないものだ。


人々の身体から魔力が抜け出ていく。


頭を押さえ絶叫している者もいる。


人々から抜け出た魔力はどこに行くのか、蒸気は遥か上空そのさらに上、宇宙にまで登り。


佇む1人の男、魔王の元に集まっていく。





「うっっうぅぅぅぅ」


「神崎さん!どうしたんですか!」


頭を押さえながら京子が倒れる。


「あ、あぁぁぁぁ世界…救うぅぅぅぅあああああああ!!!」


「神崎さん!しっかりしてください!神崎さん!」





「っ!なに、なんなのこれ!」


魔力が吸い上げられているな、これはあいつの仕業だな


「あいつ、って誰…よ」


魔王…ちょっといってきますか


巫女をその場において魔王の元に向かう。




「なんだ来たのか」


何してんですか魔王がこんなところで


宇宙空間で二人は話す。


魔王と姿のない存在。


概念としてのみ存在できる神と。


「この世界をぶっ潰す、うれしいだろ?」


世界をつぶすか、まぁできる者ならやってみてほしいけどね


どうやってと質問をしようか


「俺の【魔法作成(クリエイトマジック)】なら可能ではある」


魔法を作るすきるだったか、だがそのスキルは確か魔力の消費が通常の魔法よりも多きいはず


「だからまずは魔力を集める魔法を作った」


なるほど、それが現状の説明ですか


「あぁ、そしてこの魔法は俺のもう一つの目的のためにも最適だった」


ほう、それは


「この世界から魔法を無くすことだ」


あぁそれは気づいてましたよ、だから依り代を使って魔王がこの世界から魔法を消そうとしてるって伝えてけしかけたりしましたから


おかげでウルカトルの人々は本当に面白いもの作ってくれましたよ


「ウルカトル…勇者が召喚された国か」


えぇ、あなたはあそこで勇者を全滅させたつもりだったみたいですけど勇者はあと三人もいたんですよ


「なんだと!?あの時勇者は確実に全滅させたはずだ!」


ええ、わたしが召喚した勇者は殺されましたけどね


人間が勇者擬きを作ったんですよ


「勇者もどき…」


ええ、彼らは驚くことに私の管理から逸脱しましてね、楽しくって楽しくって


「そんなものが…」


なにが面白いって魔物を殺してもレベルアップしないんですよ、人間を殺した時だけ彼女たちはレベルアップするんです


「そんな残酷なシステム…許せない」


許せない?あなたのせいじゃないですか、彼女たちは魔王を殺す事を目的として脳にインプットされてるんですよ、だから魔王を殺すためならと殺人を許容できる


「俺のせい?」


そうですよ、あなたのせいで大勢が死にました


「やめろ!やめてくれ!もうたくさんだ!おれはこの魔王で苦しみのない世界を作る!…神を殺し、二度と魔王も勇者も生まれない世界を!」


いいですよ、ぜひ作ってくださいよ私の退屈のしない世界を


それならこちらとしましても魔王も勇者も用意して戦わせるっていう暇つぶしに労力をさく必要もなくなりますから


「【魔法作成(クリエイトマジック)】!神を殺し世界を作り変えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


楽しみですねそろそろ勇者と魔王の戦いにも飽きてたんですよ、やっと解放される








「神崎さん!大丈夫ですか!」


「え、ええ。いったい何が起こったの…」


「わかりません、一瞬世界が真っ白になって次の瞬間には」


「草原?」


「はい、気づいたときには」


「ちょっと空から周りの様子を見てきます【飛行】!」


「どうしたの?」


「す、スキルが使えないんです」



「おいどうなっている!舟の高度が下がっているぞ!」


「報告します!魔法関連の装置が動きません!このままでは墜落します!」


「ちっ!全員P.Sを装着しろ!あれは魔法を使わずに飛べる!脱出するぞ!」


「はっ!」


「おいくそジジイ!起きろ!早く脱出するんだ!おいっ!おいっ!」






「がっああああああああああああああああああああああああああ!!!うっあああああ痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!!!頭がわれるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」



「はぁーーーーーー、なんだこれ。おい、聞こえないのか、何が起きてる!」


「おい!誰か答えろよ!なんで誰も答えないんだよ!…一人は嫌だよ」






「国の機能が停止しかかっています!」


「むぅ、魔法を使っていない製品を使え!」


「だめです!ほとんどのものが混合で魔法以外の部分も機能しません!」


「なに!?魔王め、魔王めえぇぇぇぇぇ!!!」










その日世界は混乱に落ちた。


わたしは今までに獲得したすべてのスキルを失った。


わたしはただの人間になった。


今、わたしは行方不明になった巫女さんとレースを探して旅をしている。


「リリィ、そろそろ休憩しましょー疲れたでーす」


「そうですね、お昼にしましょうか」


神埼さんはそんなわたしについてきてくれた。


彼女もスキルを失い、積み上げたレベルも失った。


わたしはそのことに当初深い罪悪感を感じていた。


今まで殺してきた全ての人の命が無駄になったと思ったからだ。


神埼さんはそんなわたしを励ましてくれたのだ。


この世界から魔法が消えた日、わたしは不思議な夢をみた。


ボロボロの村で多くの死体に囲まれ泣いている巫女の夢だ。


その夢が妙に生々しく脳裏にこびりついていた。


「昨日なんだかおかしな夢をみました」


わたしはその事を神崎さんに話してみた。


「それって予知能力ってこと…?」


「でも、もうスキルは使えないんですよ、やっぱりただの夢ですかね」


神埼さんは数秒考えてわたしに推測を聞かせてくれた。


「それって、ユニークスキルって奴じゃない?」


「ユニークスキル?」




勇者ではないわたしの冒険が始まる。


わたしは巫女の事を何一つ知らなかったのだ。




つ、続きます。

ここで勇者の物語は終幕を迎えました、ここまでこれたのも読んでくださった皆さんのおかげです。ありがとうございました!

気に入っていただけたらブクマ、評価よろしくお願いします!

世界は本当の理不尽をまだ見せてはいない



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