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21.英雄の実力

誤字脱字、拙い文章すいません。

「昼に攻めるんですか?」


太陽が頭の真上に輝くお昼時、3人は甲板で話し合う。


「そーねー、夜は警戒されてるだろうし、昼なら奇襲は無理でもそこまで警戒はされてないだろうからねー」


「それ、なら、早朝の、方、がいい、んじゃ」


「えー、朝は眠いでしょ?」


「そんな理由なんですか!?」


「あははっいいじゃない、大丈夫よ、大丈夫!」


「もぅなにがですか…」


「とりあえず行きましょ!英雄殺しにね!」


という訳で3人は船を出てクリスタルのあった広場に向かう。




「あー、やっぱり場所移されてるわねー」


「どうします?」


「レースちゃん人探しのスキルあるのよね、探せる?」


レースは頷く。


「【探知(サーチ)】」


レースの顔の前に鏡が現れ、クリスタルが映し出されている。


「わかり、ました。この真下、です」




ドゴッ!


「なんだ!?」


クリスタルの置かれていた広場の真下の空間にはクリスタルを保管するための施設があった。


3人は広場の地面を突き破り施設に侵入する。


「貴様らぁ!!」


警備の為にいた数人の兵士が3人を取り囲む。


「意外と警備は少ないですね」


「まぁ、私達は前回失敗して逃げ帰った雑魚ですからねー」


リリィは駆け出し、次々と兵士に斬り掛かる。


「ぐはぁ!」


兵士達もリリィに斬り掛かるが、その攻撃は空を斬るばかりでリリィには届かない。


「いやぁ、凄いなぁ」


リリィの動きは巫女の目で捉えられない程に早い。


一筋の閃光となり敵を次々に打ち倒していく。


「でも、この、兵士達、強い、です」


全身を覆う鎧を着込んだ複数の兵士たちはリリィに一撃で気絶させられて行くが、その動きは確実にリリィを視界に捉えているようなものだ。


リリィには到底当たる様なものではないが、リリィを狙い剣を振っている。


「うーん、まぁあなた達にしたら雑魚でしょ」


「そう、です、けど…」


レースは兵士たちの動きを気にかける。


そうこうしているうちに周りにいた兵士達は全てリリィに倒された。


「誰も、殺して、ない、んです、ね」


「…この人達を殺しても貰える経験値は少ないでしょ」


「それじゃあ、英雄様を起こして殺しましょうか」


「はい」


レースが頷き弓を構える。


「EX、スキル、【奇跡は起きない(マジックブレイク)】」


クリスタルに矢を放つ。


クリスタルに矢が当たるとクリスタルは崩れていく。


中から人影が出てくる。


長い金髪に青い目の女性だ、年は巫女と同じくらいだろう。


「ん、んん、あれ、ここはー」


「レース構えて!」


リリィが叫びながら斬り掛かる。


「ちょ、なんでーすかー!」


女性は腰に携えていた剣を抜き、リリィの攻撃を受け止める。


「リリィ、さん!」


レースの声にリリィがしゃがむとレースが矢を放つ。


「【矢よ焦がれよ(フレイムアロー)】」


放たれて矢が燃えながら女性に向かう。


「ん!」


女性が剣を振ると、矢はその場に落ちる。


「スキル【無効】」


「はぁぁ!」


再びリリィが女性に斬り掛かる。


「なーんですかー、あなたたーち!」


「…世界の為に死んでください!!EXスキル!【ミーティアブレイド】!!」


リリィがEXスキルを発動する。


「ゼロ距離だぁぁ!!」


剣を逆手に持ち替え、投擲する。


投擲と言うよりかはそのまま刺す形に近い一撃だ。


「EXスキルでーす?【飛翔】」


女性はリリィを遥かに上回る速度でジャンプし、リリィのEXスキルを回避する。


「なっ!?」


「EXスキル【龍星砕牙】」


空中からリリィに6発の斬撃を放つ。


上段から3発、下段から3発の牙のような斬撃だ。


「リリィ、さん!EX、スキル、【永遠の眠りをあなたに(ディープ)】」


レースの放った矢が斬撃の一つに当たると、6発の斬撃全てを飲み込む。


「わーお!やりますねぇ!【飛翔】!」


女性はさらに高くジャンプし、リリィ達が突き破った所から地上へ出る。


「【飛行】!!」


リリィもスキルを使い地上へでる。


「どこ!?」


リリィは地上に出るが女性を見失う。


「上でーす。EXスキル【魔眼・滅び《デストラクションストリーム》】!!」


リリィが頭上を見ると女性の右眼が赤く輝いている。


「なっ!?」


「くらーえーー」


右眼から赤い光が放たれる。


一直線に向かう破壊光線。


熱量をもった強力な光がリリィに向かう。


「【魔力障壁】!!」


リリィと光の間に赤く透明な壁が出現する。


「突き抜っけーー」


壁に、光が直撃し、壁を砕く。


「なっ!?」


光がリリィに直撃する。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」


リリィは地に伏せる。


「リリィ、さん!」


レースが地上に飛び出すが、既にリリィは倒れている。


「【癒しの光(ヒール)】!!」


レースがリリィに駆け寄りスキルを使うと、リリィの傷が癒えていく。


「ありが、とう…矢を頂戴」


「あ、はい!」


レースがリリィに矢を渡すと矢が剣に変わる。


「リリィ、さん…」


「大丈夫、でも、あの人強いから、2人で協力して戦わないと」


「はい、任せて、くだ、さい!」


リリィはゆっくり立ち上がる。


「はぁぉぁ!!」


「まだ向かってくるですかー」


レースが女性の背後から矢を放つ。


「EXスキル【身体装甲・龍】」


女性の全身が鱗に覆われる。


矢は女性に直撃するが、弾かれてしまう。


「おおぉ!!!」


リリィも女性を斬りつけるが、ダメージを与えられない。


「これでおしまいでーすEXスキル【魔眼・混沌(カオスバースト)】」


女性の右眼が青く発光する。


女性は上を向き、今度は青い光を上空に放つ。


その間もリリィとレースは攻撃を続けていたがダメージは与えられない。


上空に放たれた光は突如無数の光に別れ、降り注ぐ。


女性の周り、全方位への攻撃。


「【転移:1】!」「【転移(スライド)】!」


2人は同時に叫び、消える。


「んー、やっぱり勇者でーすねー」





「確認したいんだけど、本当に2人は勝てるの?どう見たって勝てそうにないんだけど」


巫女は虚空に問う。


勿論、勝てるとも、二人とも奥の手を隠してるしね、まだ使ってないEXスキルがあるだろう


「じゃあ聞き方を変えるわ。今回の戦いは勝てるの?」


ははっ、それは無理だね、なんと言ってももうすぐ……


「そんなっ!?どうして…」


ははは


「あなたは知ってたのよね、神様」


いやいや、もうこの世界の人々全てを管理できなくされちゃったからね、案外知らなかったかもよ


「…嘘つき…」


おっと、実況に戻らなきゃ、じゃあね




女性の遥か上空で、2人は息を上げていた。


「はぁ、はぁ、強い!」


「はぁ、は、はい、硬いです、硬すぎ、ます」


「…1つ方法があるの……」





「戻ってきたんでーすか?折角追わないでいましたのーに、でも、1人ですねー」


「あなたを殺します!」


「まーーたく、事情が分からないので説明を求めマース!」


「ごめん、な、さい」



続きます。

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