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17.狂

誤字脱字、拙い文章すいません。

ナハルック。ウルカトルには及ばないが、この世界ではかなり発展した国だ。


木造の建築が並び、商店街は常ににぎわっている。


商店街を抜けた先にひときわ大きな広場がある。


そこにはこの国の宝、国民たちの崇拝の対象、シンボルが存在している。


神崎 京子(かんざき きょうこ)。


約100年前の勇者であり、この国を救った救世主だ。


そんな彼女が封印されたクリスタルが厳重な警備と共に置かれている。


当時のナルハックは竜王と呼ばれる5匹のドラゴン達の戦場であった。


人々はドラゴンの食料として飼育され、家畜として生きるしかなかった。


そんな人々を救ったのが当時の勇者5人だ。


中でも神崎 京子はナルハック時点で、唯一のLv50で5つのEXスキルを持つ最強の勇者だった。


彼女らは4匹のドラゴンを殺し、5匹目のドラゴン【竜王ニヴルヘイム】と対峙した。


5人の勇者とニヴルヘイムの死闘は勇者の勝利で幕を閉じるはずだった。


だが、ニヴルヘイムが断末魔と共に放った一撃が勇者達を襲い、神埼 京子が自身以外、5人の勇者の盾となその攻撃を一身に受けた。


その攻撃は相手を絶命させる為のものではなく、相(・)手(・)の(・)存(・)在(・)を(・)隔(・)離(・)す(・)る(・)攻(・)撃(・)だった。


神埼 京子は巨大なクリスタルの中に封印され、彼女という存在は当時の原住民たちの手によって守り神として現在まで大切に扱われてきた。





「ナルハックってどんなところなんですか?」


リリィが巫女に質問する。


「そうねぇ、詳しくは知らないんだけど、かつてはドラゴンに支配されていて人類が虐げられていた国だって聞いたわねぇ。今じゃドラゴンなんて絶滅しちゃったんだけどね」


「うぷぅ、へぇ、うっ、ドラゴン、見て、みたかった、です、うっぷぅ」


レースは顔を真っ青にしながら、時々苦しみながら、壁にもたれかかりながら、笑顔で言う。


「もー寝ときなって、顔真っ青だよ」


「おいて、行かれる、の、は、嫌、だから」


「もうおいて行ったりしないってー」


「そうですよーレースちゃん起きるまで待ってますから寝ていて大丈夫ですよー」


「ん、ありがと、うぷっ、やっぱ、り、ちょっとだけ、休んで、きますぅぷ」


そう言ってレースは壁に寄りかかりながら寝室に向け進んでいった。


「さて、リリィちゃん。やっと二人っきりになれましたね」


巫女は妖しい笑みを浮かべてリリィに言い寄る。


「なんですか巫女さん、何もしませんよ」


「そんな、よよよ。私とはただの遊びだったのねよよよ、身体だけの関係だったのねよよよ。チラッ」


巫女はその場に座り込み、裾で顔を隠しつつウソ泣きを始める。


チラチラとリリィの様子を窺っているのがまた、なんとも言えない感じだ。


「なんですか、身体だけの関係とか生々しいんで辞めてください!大体レースのことも好きなんですよね!レースにはアプローチしないんですか?」


「レースちゃんはほら、なんとも母性が刺激される感じじゃない、リリィちゃんは異性として、みたいな性的なかんじで…ぽっ」


「ぽっ、じゃないです!そもそもわたし達同性じゃないですか!」


「あら、前もいったでしょ。愛に性別なんて関係ないのよ!好きな人とヤル!それがわたしの恋愛観よ!」


「変態だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」






「リリィちゃん。私が言うのもなんだけどもっと気を付けなさいね。世の中変態はいっぱいいるんだから」


「わ、わたしそんなに軽い女じゃないです!」


「いや、でも泣いてたのめばいけるとは思ってもいなくて」


「もう!忘れてください!」




リリィ寝てしまった。


巫女は一人船の甲板で夜風を浴びている。



なぜ、あれとまじわる?否、擬きか


「わからない。好きだから。男は駄目。」


今も変わらず復習だけを願っているか?


「もちろん。もう疲れた。許せない。」


あれらはなんだ?


「武器。愛。なんでもない。」


「私を見捨てないで神様ぁ!まだ!私は何もしてない!あいつらを殺すんだ殺して殺して私よりひどい目に合わせるまでは止まれない!」


「はぁはぁはぁはぁ、まだ手放せない。手放してたまるか!この力で復習するんだぁぁ!!」


巫女の瞳が碧い光を弱弱しく漏らす。


巫女の表情がだんだんと狂っていく。


苦しそうな笑顔を浮かべ、涙を流している。


「知ってる!知れる!私には何でも知る権利がある!神様がぁ神様が教えてくれる!まだ私は捨てられてない!いやだいやだ捨てられるのはいやだ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いきもちわるい気もちわるいきもちわるいきもちわるいぃぃぃぃぃぃやめて、やめてよいやっいやなの!さわらないでさわらないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!ころしてよ……………………………………………………………………………………」


「はぁっ、はぁっ、はぁっ、大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫」



巫女は頭を押さえながらふらふらと船内へと戻る。


彼女の歪んだ笑顔は船内に入る時には既に消え去っていた。


まだリリィもレースも巫女を知らない誰も巫女のことなど知らない巫女自身は制御も把握もできない。


神だけが知っている


巫女に何でも知る力を与えた存在、巫女に何でもを教える存在


それは誰でしょう


続きます。

気に入っていただけたらブクマ、評価よろしくお願いします!

読んでいただきありがとうございます!

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