16.9.大地に立つ
誤字脱字、拙い文書すいません。
「カタパルトオープン、進路クリア。B.S試作2号機【アーサー】、射出準備完了。タイミング、装着者に譲渡します」
女性が無感情にシステムの1部として音を発していく。
「譲渡確認。グリフィス・オドネル、アーサー出撃する。ぐっ!ううぅぅうう」
パイロットに強烈なGを与えながら機体は上空へと勢いよく射出される。
「いいな、グリフィス。そいつはまだ未完成だあまり無茶はするなよ」
グリフィスの顔の真横にモニターが表示され、1人の老人が映し出される。
「わかってるさ、ジジイ」
「ふむ。気分はどうだ、体調に変化はないか」
「あぁ。大丈夫だ。だがやはりそうだな。あまり自分で動かしているって実感はないな」
「それはそうだろうな、今までのお前の機体と違いアーサーには精霊が組み込まれている。精霊がパイロットの脳を読み取り機体に反映させるシステムだからな」
人間より一回り大きいだけだった従来の機体と違いアーサーは約3メートルの巨体である。装着者が実際に身体を動かし操作を行うのはそもそも不可能なのだ。
「…凄い、なんて性能だ…これなら、やれる、確実に!…世界を救うのは俺達だ」
グリフィスの言葉に嘘偽りはないが、少量の悔しさが滲んでいた。
「アンリ・オドネル、グリフィス・オドネル。よく来た。面を上げよ」
地下の世界に新たに建設された王城の玉座の間に2人のオドネルは王に跪いている。
「此度は汝らにある任務を伝えるためにここに着てもらった」
「任務だぁ?」
「なんだその口の利き方は!」
「よい、私が許可している」
「申し訳ありません、孫がご迷惑を」
「汝らの一族には感謝してもしきれんほどの恩がある。汝らの全てを許そう」
「ありがとうございます」
「それで任務の話だが、汝ら2人には国を出てもらう」
「なっ!どういう意味だよ!」
「それは我々は不要という事ですか」
激しい口調と穏やかな口調、それぞれ違うが2人はそれぞれ感情の込めた声を発する。
「落ち着け、汝らには我が国の矛になって貰う。グリフィスの試作機の量産計画。国の防御は万全を期した、今こそ攻めに転じる時なのだ!」
「そういう事なら、わかりました。必ずや王の期待に応えます!」
「おう、俺も異論はねーぜ」
「よろしい、では着いてきなさい」
「ここは?」
「その扉の奥だ。汝らの船がある」
「船、ですか」
扉が開きその巨大な船体が明らかになる。
「で、でけぇ!」
「この船は元々ただの帆船だったと言われておる。それを歴代のオドネル達が改装を続け今の形になったのだ」
「私は全然知りませんでした…」
「かつてのお主は自分の研究にしか興味を持たんかったからな」
「王様…こいつの改装ってのは親父とお袋も関わったのか」
「そうだ」
「……すげぇ」
「船の名は【ノア】!これよりこの船は汝らのものだ!船員を選抜し、世界の敵を叩け!世界を救うのだ!」
「必ずや」
「任せろ!」
2人は決意を胸に言う。
続きます。
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