15.殺人の果てに
誤字脱字、拙い文書すいません
「や、やめて!どうしてこんなっ……」
リリィは女性を斬り殺す。
「ごめんなさい…」
「リリィさん、こっちに居た人は全員殺しました」
レースが駆け寄り報告する。
「わたしも、あと一人よ」
「おがぁさん、おがぁさんんん」
先程殺した女性に身を寄せ泣く子供。
「…ごめんなさい」
「終わったわね」
地下牢から地上に出ると巫女が待っていた。
「…本当にこれしか方法は無かったんですか!」
「リリィちゃん、あなた達は人々の犠牲によって強くなるのよ」
「わかってます、わかってますよ!魔王を殺すにはこれしかないんだって!でも!やっぱりわたしは!」
「リリィ、さん。私達が殺さない、と、今地上で、生活、して、いる、人達、は、どうなります、か、結局、殺されて、しまう、じゃ、ない、です、か」
「それは…そうだけど。勇者は世界を救う為に召喚されたんですよね!でもこんな力じゃ世界を救った時に何人が幸せになれるんですか!…レベルアップに必要な犠牲者の数はどんどん増えてます。わたし達がやってる事は一体なんなんですか!」
リリィは涙を流し訴える。
「リリィちゃん」
巫女がリリィを抱きしめる。
「巫女、さん」
「ごめんなさい、今は貴方達に頼るしかないの。こんなに辛い思いをさせてごめんなさい」
「リリィさん、この戦い、が、終わった、ら、しばらく、休みま、しょう。そう、すれば、きっと、苦しみも和らぎ、ます、よ」
「うん、ありがとう」
リリィは涙を拭き、気を引き締める。
(今は悩んだってしかたない!あいつを殺さないと!)
「あのー巫女さん?そろそろ話してください」
「ふふふ、元気になってよかったわ」
「巫女さんの話だとここが最後の牢屋でしたよね」
「ええ、そのはずよ」
「本当に、そう、でしょうか?」
「どういう事?」
「全然人がいなかったんです。多分1000人くらいだと思います」
「…もしかしたら死刑になっていたのかもしれないわね」
「そう…ですか」
「今は考えても仕方ないわ!早くあの魔物を殺しに行きましょ!」
「はい」
リリィとレースは巫女を戦いに巻き込まないためにその場において2人で向かった。
「王城が直ってる!?」
そこにはリリィが破壊したはずの王城が修復され、元の姿を取り戻していた。
「やっと戻って来ましたか、城を壊しやがって殺すぞ」
城の上空にレナートが現れる。
「まぁ、戻ってくると思っていたので城を直して待ってたんですが」
「ふむふむなにやら強くなられたようで。ぶっ殺しがいが出てきやがったな」
リリィはLv32、レースはLv30までレベルアップした。
「あの人は殺したのか?」
「あの男なら生きてますよ。瀕死だがなぁぁ!!」
レナートが2人に遅いかかる。
「【矢よ焦れろ】!」
レースがスキルを放つ、放たれた矢が炎に包まれる。
「そんなもの効きませんよ!」
矢はレナートによって簡単に弾かれる。
「【炎操作】!はぁぁぁぁ!」
リリィがスキルを使い矢を包んでいた炎を操り、レナートを炎が包む。
「この程度では我に火傷も負わせられないと何故わからない!」
「【属性変化:氷】!」
リリィのスキルでレナートを包んでいたいた炎が一瞬で氷へと変わる。
「こ、こんなもので我を閉じ込めれると思うなぁぁぁ!」
氷は砕かれレナートが飛び出す。
「楽には死なせませんよ、いたぶり殺してやる!!」
リリィとレースの背後に魔法陣が出現し、魔法陣から鎖飛び出す。
「気を付けて、レース」
2人は鎖から逃げようと空を翔ける。
「無駄ですよ。そいつは相手の速度に合わせて速度を増す!逃げられねぇよ!!」
「レース!矢で鎖を撃ち落とせる?」
「や、やって、みます」
レースが矢を放つが鎖はそれを避ける。
「だ、だめ、です!」
レースを追っていた鎖がレースを球状に囲む。
「握り潰せぇ!!」
レナートが叫ぶと同時に球状に広がっていた鎖が締め付けられ、消えた。
「あと一人だ」
「レース!!」
「大丈、夫。です。スキル【転移】、で逃げまし、た。今日は、もう、使え、ない、です、けど、ね」
「レース!よかった!」
「ちっ!他人の心配している場合ですか?お前も鎖に追われてんだろうが!」
リリィは必死に逃げているが鎖は徐々に速度を上げていく。
「レース!わたしに矢を撃って!」
「え、そん、な」
「早く!」
「わ、わかり、ました!」
レースがリリィに向かって矢を放つ。
それに少し遅れてリリィの右足に鎖が巻き付いた。
「よし、死ねぇ!」
リリィは飛んできた矢を掴む。
「【武器変化】!」
リリィの掴んだ矢が剣に変わる。
「はぁぁぁぁぁ!【硬度操作】!!」
リリィは自身の足に絡み付いた鎖を断ち切る。
「なんだと!?」
「もうその鎖は効かない」
「1度防いだくらいで、いい気にならないでください。あんな低級な魔法を防いだくらいでいきがるなよくそ雑魚がぁぁ!!」
レナートの咆哮と同時に空を覆い尽くす巨大な魔法陣が出現する。
「ふはははは、終わりだぁぁ!!」
「EX、スキル、【奇跡は起きない】」
レースが上空の巨大な魔法陣に一筋の矢を放つ。
「なにをしたぁ!」
放たれた矢が魔法陣に直撃すると、魔法陣にヒビが入り瓦解していく。
「おわりよ、あんたじゃわたし達には勝てない」
「終わりませんよ、終われるかァァァ!!」
レナートの前方に魔法陣が出現し、レナートがそれを通過する。
「気持、ち、悪い」
レースがそれを見た感想を述べる。
レナートの姿が禍々しく異形の存在へと変わり果てる。
上半身は肥大化し、巨大な筋肉が胎動している。
「殺す、殺す殺殺殺殺オオオオオオ!!」
「死んで、EXスキル【ソードバース】」
リリィが剣を前方に突き出すと刀身の周りに無数の刀身が出現する。
「ガァァァァァァァァ」
レナートがリリィに突進する。
「行かせ、ない。【活動を許可しない】」
レースがスキルを纏った矢を放つ。
矢がレナートに直撃し、レナートの動きが止まる。
「ガッガガガ」
「ありがとう、レース。ソードバース、解放!!!!」
無数の刀身が一斉にレナートへと向かう。
無数の刀身は光り輝く一筋の光になり、レナートを穿った。
レナートはその身体を一切残さずに消滅した。
「終わった…」
「やり、ました、ね」
「…うん」
戦いは終結し、日が沈んでいく。
救うべき国民は既に半数を切り、多くの犠牲の果てに悪を討った。
(それに意味はあるの…)
戦いが終わり再びリリィは苦悩する。
考えずにはいられなかった。
自分達が戦う事に意味はあるのか…と。
続きます。
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