14.魔王軍幹部
誤字脱字、拙い文書すいません。
リリィのEXスキル【ミィーティアブレイド】が王城に直撃する。
衝撃音が鳴り響き、煙が巻き上げられる。
「す、凄い破壊力だ。やったか?」
男が煙の先を見ようと目を細めて言う。
「当然です!リリィちゃんは強いんですから!」
巫女が胸を張って言う。
「あっ、煙、が、晴れ、て、きました、よ」
レースが言うと3人が城の方を向く。
「よし!跡形もなく吹き飛びやがった!!」
煙が晴れ城があったところを見ると、崩壊した城の残骸があった。
「やっぱりEXスキルを使うとすごく疲れますよー」
リリィは両手を脱力させ、言う。
「あれ、でもレースちゃんは大丈夫そうよね?」
巫女が問いかける。
「え、そう、ですね、あと、何度、か、打てる、と、思います」
「へーわたしのとは全然違うのねー」
3人がそんな会話をしているが男は一人城の方を注視している。
「どうしたんですか?」
リリィがそんな男の様子に気づき声をかける。
「いや、おかしいんだ。魔法陣が消えない」
「えっ?」
「通常魔法陣は術者が死ぬと消えるものだ。だがこいつは消えていない…つまりあいつは生きてる!」
「ちょっとぉ!?」
男は急降下し城の残骸に近寄る。
「もぉ仕方ないなぁ!」
リリィも男を追い降下する。
男は目の数センチ先に魔法陣を浮かべあたりを見回している。
索敵魔法だ。
「なぁ、もしあんたのさっきの攻撃を真正面から受けてあいつが耐えていてならお前はそいつに勝てるか?」
「無理でしょうね」
リリィは即答する。
考える余地もなかった。
【ミィーティアブレイド】はリリィの全力の技だ、それで倒せないなら勝ち目がないとリリィは考える。
「おいおい、それじゃあ俺たちは全滅確定かよ…」
「え、どういう意…ぐあっ!?」
リリィの後頭部に強烈な痛みが走り、吹き飛ばされる。
「気をつけろ!地面に着くとお終いだ!」
リリィは何とか意識を保ち地面との接触前に空中に止まる。
「何がっ!?」
リリィは先ほどまで自分がいたところを見る。
「初めまして、我は魔王軍幹部を務めている、レナートと申します。よくも我の城を破壊しやがって。殺すぞ」
攻撃的な口調で深々とお辞儀をする小柄な人物がいた。
人間の言葉を話してはいるがその容姿は人間のそれとは所々が異なる。
金髪に長い耳、尻尾が付いている。
「リリィちゃん!」
レースと巫女がリリィの元に駆け寄る。
「大丈夫、です、か!」
「えぇなんとか。気を付けて、かなり強いわ」
「てめぇ!殺してやる!!」
男が叫びレナートの足元に魔法陣を発生させる。
「おや、どうしてあなたがこんなところにいるのです?」
「だまれ!この悪魔め!死ねぇぇ!!」
男が叫ぶと魔法陣から無数の蔓が伸び、レナートに絡みつく。
「絞め殺せぇぇぇ!!!!!」
男が叫びミシミシと音をたてながら更に巻き付いていく。
「ふむ、どうしてそんなに我を殺したがるのかわかりませんが、その程度の魔法で我は殺せませんよ」
レナートは無数の蔓に巻き付かれながらも何事もないように話す。
「一人じゃ無茶だ!」
リリィが男の援護に行こうと飛び出す。
「待ってリリィちゃん!今のあなたじゃ無理よ!」
「でもこのままじゃ!」
「わたし、に、任せ、て、くだ、さい」
レースがそう言って巫女をリリィに預け弓を構える。
「EXスキル【永遠の眠りをあなたに】!」
「そうか、レースはまだEXスキルを撃てる!」
放たれた矢は一直線にレナートに向かい飛んでいく。
「おや、あなたがたもしかして勇者なんですか?」
レナートの前方に魔法陣が出現し矢が吸い込まれ消えた。
「そん、な!?」
「はて、魔王様が勇者は全滅させたと聞き及んでましたが。どういうことですかな?」
「強い、こんなのどうすれば…」
リリィとレースは強すぎるレナートに絶望する。
だが巫女は、この状況でほほ笑んでいた。
全て思い通りだと。
巫女の介入がなければ、本来ならこの道には入れなかったと。
「2とも良く聞いて、あいつを倒す策があるの」
レナートは一人で考え込んで動かない。
男はその間にも様々な魔法でレナートを攻撃している。
「この国の地下に幽閉されている人たちを殺しましょう」
「それは…」
リリィは歯噛みして言葉が詰まる。
「いい、魔王軍幹部って言うのはね、魔王が力の一部を与えた存在なの。つまり魔王軍幹部を殺す事が魔王を殺す事につながるの」
巫女は魔王軍幹部を殺す事の重要性を伝える。
「やり、ま、しょう。魔王、を、殺す、ため、なら、仕方ない、です」
レースは承諾する。
「…仕方、ないっ。魔王を殺すためだ!」
リリィは目を伏せ、歯を噛み締める。
「リリィちゃん、仕方ないことです。わかってください」
「わかってます、まかってますよ…」
「やりま、しょう、リリィ、さん。あいつを、殺、さ、ない、と」
「わかってる。わかってるよ…行こう。殺しに」
「考えても仕方ありませんね。殺しますか」
レナートが男の魔法を意に返さない様子でリリィ達の元にいどうしようとする。
「無視してんじゃあねぇぞぉぉ!!」
男が叫ぶとレナートの上下左右に魔法陣が出現する。
「これは、これは、我達が教えた魔法のなかでも最上の…」
「死ねぇ!!」
レナートは黒く巨大なキューブに閉じ込められる。
そなキューブは徐々に小さくなる。
「リリィちゃん!今の内に行きましょう!」
「…っ、わかりました」
その隙にリリィ、レース、巫女は人間を殺しに向かう。
「急ぎましょう。足止めは5分も持たないかもしれません」
「…はい」
続きます。
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