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13.空中戦

誤字脱字、拙い文書すいません。

3人は森に着く。


「お前ら準備はできてるか?」


男がリリィと巫女に聞く。


「わたしはいつでも行けますよ!」


「私もいつでも」


「よし。…行くぞ!」


わたしは巫女をおぶって、スキル【飛行】を発動する。


「リリィちゃん…お姫様抱っこじゃないのぉ?」


「そんな持ち方だと戦えないですよー」


駄々をこねる巫女をなだめるようにリリィ言う。


男が魔法で飛んできた。


男の両肩の肩甲骨にはそれぞれ魔法陣が描かれており、それぞれから巨大な光の羽が生えていた。


その羽は非生物的で、いくつもの角を持っていた。


「おい、もっと高度を上げるぞ」


男が言う。


「あっはい!」


男に促され


リリィは高度を上げる。


「ねぇ、巫女さん」


リリィは男に聞こえないように小声で話す。


「どうしたんですか?」


「うん、あの人なんだか口悪くなってない?」


「それはこの国の未来がかかった戦いが始まるわけですからね。多少気が立っているんでしょう」


「それもそうですね」


リリィは納得し徐々に速度を上げていく。


「残り半分くらいだ」


男が振り向き言う。


「わかりま…待ってください!」


リリィは前方を指差す。


その巨大な影を。


「なんだこいつはっ!?」


その巨大な影、否。影ではない。


羽毛の、ようなものが見える。


そしてそのシルエットは、


「巨大な…烏?」


烏に酷似していた。


だがあまりにもサイズが規格外なものだ。


「こんなやつ知らないぞ!」


「リリィちゃん、精霊は魔物の情報を教えてくれるわ。聞いてみてくれる」


烏は3人を遮るように滑空し動かない。


「わ、分かりました!」


リリィは返事をし、精霊に語りかける。


「精霊、あの魔物はなんなの?」


「魔物を感知出来ません」


精霊の声が頭に響く。


「巫女さん!魔物を感知出来ないって言ってます!」


「…戦いましょう。大丈夫よ勝ち目が無いわけじゃないわ。こちらにはリリィちゃんがいるのだし」


巫女が言う。


勝ち目が無いわけじゃないと言っているがどこか勝利を確信したような声だった。


「わかりました。しっかり捕まっていてください!」


「くそっ、奇襲は失敗したってことなのか!?」


男は悪態をつきながら戦闘体勢に入る。


3人がその巨大な烏に近づくと烏は甲高い奇声を発3人に突撃する。


「よけろ!!」


男の指示で3人はギリギリで突進を回避する。


「はやいっ!」


「あぁだが捉えられない程じゃない!行くぞ!」


「はいっ!」


男が両手を前方に出すと烏の周りに無数の魔法陣が取り囲むように現れる。


「死ねっ!」


魔法陣から鋭く削られた木が勢いよく発射される。


無数の木々が烏に刺さる。


「ガァァァァ!!」


烏が痛みに声を上げる。


「す、すごい…これが妖精の魔法」


「リリィちゃんの方がすごいから大丈夫よ」


「そう、ですかね」


リリィは苦笑いで応えた。


男の戦いは凄まじいものだった。


今は烏を炎の檻に閉じ込めている。


炎の檻は徐々に小さくなり烏を締めていく。


「わたし、いりますかね。あの人1人でこの国解放できたんじゃないですか?」


「もーリリィちゃん、もっと自信を持って。あなたは強いのよ!」


勇者を殺し一度に16もレベルアップしたリリィには自身がどれ程強いのか、実感することが難しい。


「ほら、あの男なんだかピンチ見たいよ」


巫女に言われリリィが男の方を見ると烏の爪に握り潰されそうになっている。


「なっ!助けないと!」


リリィは急いで男の元に駆け寄り剣を振り上げる。


「はぁぁぁぁっ!」


勢いよく剣を振り下ろし烏の足を切断する。


「ガァァァァァァ!!!」


烏が悲鳴を上げ、高度をあげる。


「ちっ、もっと早く助けやがれ」


「ねぇ巫女さんやっぱりあの人口悪くなってない!?」


「気の所為ですよ。それより、きます!」


遥か上空にまで上がった烏が今度は翼を畳み回転しながら突進する。


その身体は傷だらけで、恐らくそれが最後の攻撃だろう。


「避けるぞ!」


男が叫び、それぞれ左右に避ける。


「なにっ!?」


烏は寸前で翼を広げ攻撃範囲を広げる。


(やられる!)


「EX、スキル、【永遠の眠りをあなたに(ディープ)】!!」


遥か後方から聞き覚えのある声が聞こえる。


同時に1本の矢が放たれた。


矢は烏がリリィ達に直撃する直前に烏に直撃する。


飛んでいる間はなんの変哲もない矢だったが、直撃と同時に拳サイズの黒い球になり烏を吸い込んだ。


「相手、を、永久、に、封印、する、スキル、です」


そこには見知った少女、レースがいた。


「レース!ありがとう。助かったわ」


「い、いえ、リリィさん、が、無事、で、良かった、です」


「レースも飛べるスキルを持ってたんだね」


飛べるスキル、リリィの飛行とは違うスキルだ。


「あ、はい、これは【肉体拡張:翼(ウイング)】、と、言い、ます」


レースの背中には白い巨大な翼が生えていた。


それは、非現実的だが生物的で。


「まるで天使みたい」


リリィが率直な感想を述べる。


「そ、そ、そんな、大袈裟、です、よ」


レースは顔を赤らめもじもじと、縮こまる。


「おいお前、ありがとう。助かった」


男がレースに礼を言う。


「い、いえ、リリィさん、を助けた、だけ、です、ので」


「あの人レースには優しくないですか?」


「一目惚れとかじゃないですか。レースちゃんは一切気がなさそうですけど」


2人が小声で話していると。


「2人、で、話さない、で、私も、入れて、ください!」


レースが2人に近寄り言う。


「目が、覚め、たら、誰も、いなくて、不安、だったん、です、からぁぁぁぁぁぁぁ」


近寄ったというよりリリィに抱きついて泣き出した。


「ごめんね、不安な思いをさせて。今度からちゃんとレースが起きるまで待つから!」


リリィはレースの頭を撫でながら言う。


「あーいいなーレースちゃん。私も撫でてよー」


巫女が間の抜けた声で言う。


「はいはい、わかりましたよ」


リリィはおんぶしている巫女の頭を撫でる。


「えへへーリリィちゃんに撫でられたー」


(レースだけじゃなくて巫女さんまで幼児退行している!?)


そんな事を思いながら撫でていると。


「おい、そろそろ行くぞ。いつまで待たせる」


「あ、すいません!」


「空気読めてないぞー」


「うるせぇっつってんだろうが!」


そんな間の抜けたやり取りが終わり。


4人は王城の真上にまでやってくる。


レースには道中にこれまでの事を話した。


最初はこんな国どうでもいいと言うスタンスだったがリリィが頼むと快く快諾した。


「どうやら気付かれてはいないようだな」


先程の戦闘は奇襲がバレたために起こったものではなく偶然のものだったらしい。


「よし、では頼む。この国を救ってくれ」


「ええ」


わたしは巫女をレースに預け、剣を構える。


「EXスキル【ミーティアブレイド】!!!!!」


前回同様身体がリリィの意思関係なく、決まった動作を取る。


剣を逆手で持ち、城に向かって投擲した。


様々な光を放ちながら一直線に城に向かい、直撃した。


続きます。

気に入って頂けたらブックマーク、評価、よろしくお願いします。

読んでいただきありがとうございます。

これから昼頃に投稿します。

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