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12.神に仕える者

誤字脱字、拙い文章すいません。

「ふん、あんたら変わった奴らだが嫌いじゃないな。…まずは武器屋だったな、行くぞ」


三人は武器屋を目指して歩きだす。



3人が武器屋に着く。


「そういえばあんたら金は持ってるのか?」


男が聞く。


当然の疑問だろうリリィたちは不法入国なのだから。


「あっ、わたし持ってない…リリィさんは持ってる?」


巫女がポケットから大量の札束を取り出す。


「もちろん持ってますよ!」


札束で扇子を作って顔の前で構えながら言う。


「なんで持ってるんですか…」


「リリィちゃん、備えあれば憂いなしという言葉があるんですよ」


「まぁ言葉は知ってますけど」


「持ってるならいいんだ、さっさと買っていくぞ」


「あっすいませんすぐに選びます!」


リリィは急いで店の奥へと入っていく。


「あんたは行かなくていいのか?」


ピリピリとした空気が流れる。


数秒の時が流れ。


巫女が言葉を紡ぎだす。


「…少しあなたと話したいと思いましてね」


巫女が神妙なおも面持ちで言う。


「なんだ、俺に気があったのか。生憎だが俺には最愛の妻がいるんでな」


男は無表情で言葉を返す。


だがこの時、男は言い表せない恐怖を感じていた。


巫女の発した言葉は、今までの彼女の言葉にはなかった、重み、が感じられた気がした。


「あぁー、綺麗な方だったらしいですねまぁリリィちゃんの可愛さには勝てないと思いますけど」


「馬鹿言え、あんないい女世界中探しても見つかんねぇぞ。…それで、なんのようだ?」


男は恐怖を悟らせないように話すが。


言葉の重圧は肌で感じる事のできるところにまで来ていた。


「用ってほどでもないんですけどね、元国王様が何してるのかなぁと思いまして」


巫女は笑顔を浮かべて言う。


男はその表情がまるで全てを見透かしてるように見えて、背中に汗が流れるのを感じる。


「なんだ、気づいてたのかよ。そうならそうと言ってくれりゃーよかったのによ」


男は冷や汗を流しながら言葉を返す。


「いえいえ、健気に正体を隠していられたので黙っていたんですよ。感謝してくださいね」


(さっきまでのこいつと何かが決定的に違う!)


男は話す巫女を見てそう感想をもつ。


「いつ気づいたんだ…?顔も魔法で変えてるんだがな」


男は恐る恐る疑問を口にする。


この時、男は巫女の何気ない一言を思い出していた。


何気ない、意味のない言葉だと自分に言い聞かせるようにするが、どうしてもあの言葉が真実味を帯びて離れない。


(だが、そんなこと本当にあるのか?もしそんな力があるなら。この世を支配できるほどの…)


「言いませんでしたか、私は何(・)で(・)も(・)知(・)っ(・)て(・)る(・)ん(・)で(・)す(・)よ(・)。だから、最初からですよ、あなたと出会ったときから全て知ってましたよ」


巫女は笑顔で告げる。


男はその言葉を悪い冗談だと笑えなかった。


それが事実だと知っているからだ。


巫女の声色、表情をみて事実だと確信している。


(さっきまでの女とはまるで別人じゃないか?。こんなプレッシャー、一体何者なんだ?)


「それ、がユニークスキルというやつか?」


(ごくまれに勇者のスキルのようなものを持った人間が生まれてくるという、それがユニークスキルだ。現在世界に10人といないと聞くが…こいつがそう、なのか?…)


「ふふ、そんなちっぽけなものじゃないですよ。この力は世界で私だけにしか与えられなかった力ですから。そうそう、あなたにこの話をした理由、わかりますか?」


「何っどう言う事だ!」


男は嫌な予感を感じ声を荒げる。


「わからないんですかぁー教えてあげますから覚えておいてくださいね。…重大な秘密を知っちゃったキャラはぁー、殺されちゃうんです」


グサッ


男の胸に一本の光の矢が刺さった。


「なっ……!?」


男は苦痛に顔を歪めているが血は一滴も出ていない。


「あなたはぁーこの先のシナリオで私に不都合なことをするんですよ。恨むんなら未来の自分を恨んでくださいね」


「なに…を、するつもり…だ」


胸に刺さった矢の苦痛に膝をつき苦しみながら言う。


「大丈夫ですよ。死にはしません。ただ、少しあなたの未来の行動を変えるために記憶とかいじるだけですから」


巫女は絶えず笑顔で男を眺めながら言う。


「このっ悪魔…め」


男はそう言い残して意識を失う。


「悪魔だなんて、的外れもいいところですよ。私は巫女。神に仕える女ですよ」


一連の出来事を目撃した人物はいなかった。


巫女は誰にも見られず、聞かれないことを知っていたのだから。




「すいませんお待たせして!」


リリィが店の奥から出てくる。


「リリィちゃんお帰りー剣は買えた?」


「はいっ!お金貸してくれてありがとうございました!」


「いいのよ、このお礼は夜にお願いね」


「え、いや、あの……………………」


リリィは顔を赤らめて固まってしまう。


「ほんと、リリィちゃんは可愛いなぁもぉー」


巫女がリリィに飛びつきながら言う。


「おい、お(・)前(・)ら(・)いくぞ」


「いちゃついてるのを止めるなんて、空気の読めない男はきらわれますよー」


「ふん、うるせぇよ」


そう言って男は歩き出す。


「わたしがいない間に二人ちょっと仲良くなりました?」


リリィが聞くが、


「ちょっとお話しただけよ」


巫女が答える。


「えぇー、どんな話をしたんですか?教えてくださいよー」


「秘密よ。大人の女はたぁーくさん秘密があるのよ。さっ私達も行きましょっ」


「あぁー待ってくださいよー」


走り出した巫女に慌ててリリィも走り出す。


リリィはまだ何も知らない自身のことも巫女のことも。


続きます。

見切り発車のハトリス編ですが意外と楽しくなってきましたね。3章はわりと考えてるので楽しみにしていてください!

気に入っていただけたらブックマーク、評価よろしくお願いします!

次回から昼頃の更新になります!

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