指南
お久しぶりなる更新。半年ぶり・・・半年じゃないな!8か月かな!
あまりブクマ解除されてなくてびっくりだけど多分忘れ去られてるだろう
これからちょいちょい更新すると思われますが、忘れてなければどうぞ
ちなみに自分も設定もろもろ忘れてたので最初か読み直し、ちょいちょい修正いれてます
組み手が終わり、エイギルはコウに感想を求める。
「なぁ?俺の攻撃はそんな簡単に避けられるようなやつだったか?」
今まで積み上げてきた経験が、ガラガラと音を立てて崩れる音が聞こえる気がするが、それでもこれだけは聞きたかった。
それに対してコウは良かったところ、ダメなところ、こうすればいいと思ったところを上げていく。
「そうだな、まずは一撃一撃は力も乗っているし、思い切りもいい、そこらの十把一絡げの奴らでは防げないだろうな」
「じ、じっぱ?」
前の世界の言い回しがつたわらなかったのだろう、首を傾げているエイギルに謝りつつ、
「すまんすまん、分かりやすく言えば一般的な、そうだなCランク程度のやつらではまず防げないだろう」
「これでも俺はBランクだぜ?さすがにCランクには負けねえよ」
そうエイギルは言いきる、それに対してコウが
「俺も一応Cランクだぞ?まぁ、ランクがすべてではないってのがまずわかると思う」
「なるほどな・・・そこはまぁ理解できるな」
コウのような人物は稀だがランクだけで判断すると痛い目にあうことだろう。
「だが、それ以上のBランクとなるとそう簡単にはいかないだろう」
コウの言葉にエイギルは
「これでもBランクの中でもそこそこやれてると思うんだが」
「モンスター相手ならまぁ大丈夫だろうだが、中には力を持った人間で悪い奴がいたりするもんだ」
これはコウの体験談であるが、昔、裏の世界で暴れていた時にとんでもない技量の持ち主がいた。
その技量が一体何に使われているかといえば、裏の世界である以上暗殺や誘拐などといった悪事に使われていたのだが。
とある人物の護衛をしていた時に出会ったのが奴であった、奴はコウの護衛対象を暗殺に来ていた。
コウから見ても恐ろしいほどの技術を持った暗殺者だった。
それ以前に何度か腕の落ちる暗殺者を見て、退けることをしていたからこそ、その技術を盗んだコウは奴の暗殺をかろうじて防ぐことができたといえよう。
それ以降、何かとコウに絡んできたりして何度も命のやり取りをしたものだが、それは置いておこう。
「まぁ、そんな感じで悪い奴の中にもできるやつってのはいる。そんな奴からすればエイギル、あんたの剣はまっすぐすぎるな」
「まっすぐ?そんなに悪い言葉には聞こえないんだが」
「そうだな、悪いことってわけじゃない・・・が命のやり取りで悪い奴ってのは正々堂々戦ってくれるわけじゃない」
「なるほどなぁ・・・」
「例を上げると切りがないが、一例を上げると毒、だまし討ちなんかは当たり前だな」
感じ入るものがあるのかコウの言葉に真剣に耳を傾ける。エイギルは冒険者としてモンスターを相手にしたことは数あれど、人間相手はあまりしたことがないといえる。運がいいといえるか悪いととらえるかは人それぞれであるが、盗賊に襲われたこともCランクだった時に1度きりだ、それを返り討ちにしたことが、Bランクに上がる条件の一つ、対人戦ができるという証明となり、ランクも上げることができた。
また、その盗賊の技量が低く、今まで対人戦というものをあまり意識していなかった。
「エイギルの剣は悪くはない、だが虚実の虚、を入れることでより上の段階に進めるだろう」
「あー、そのきょじつ?っていうのはなんだ?」
コウの言い回しについていけないのかちょいちょい質問をはさむエイギル。
よくよく考えればこの世界の言葉をコウは喋れているわけではないと思いだした。
神とやらの調整かわからないが実際の口の動きと聞こえる言葉が違うのは以前確認している・・・、だからといって解決策などないに等しいのだが・・・とりあえずエイギルに分かりやすく説明をする
「そうだな、虚実っていうのは嘘と真ってことだ、噓が虚の部分に当たるから嘘の攻撃、すなわちフェイントだな」
「そうか、フェイントか」
「フェイントはわかるのか・・・」
もはや何が伝わって何が伝わらないのかわからないため、もう気にしないことにする聞き返されたら教えればいいと言葉の変換?についてはあきらめようと決めた。
「フェイント、すなわち攻撃するふり、だがただそんなことをしても意味はない」
「どういう意味だ?」
「その攻撃するふり、にも斬るぞ!というふうに気持ちを込めなければ相手をだますことなどできないということだ、まぁ、これはより上位の戦いになるが・・・」
「・・・いまいちよくわからねえんだが」
頭に?マークを浮かべて首をひねるエイギルに苦笑してコウは提案する。
「なら、実際体験してみるか?」
ということで再度摸擬戦をすることに。
「まずはエイギル、自分で思うフェイントをして攻撃してこい」
「おう!当たっても後悔すんなよ!」
「当てられるならな」
そういって軽く挑発もいれるコウ。
「へっ、言ってろ!」
そういって踏み込んでくるエイギル、大剣を振りかぶりまさに唐竹わりにせんと斬りかかってくる、が
「!?」
目の前でぴたりと止め、それに全く反応してないコウに驚きつつも、ならばと薙ぎ払う。
これは当たる実の攻撃であるが、これにコウはしっかりと反応し避ける。
エイギルはそのまま何度か攻撃をするが、フェイントのつもりで止める攻撃には全く反応しないコウ、しかし当たる攻撃にはしっかりと反応して捌くか避けられる。
「どういうことだよそりゃあ!?」
わけが分からず叫ぶエイギルに
「フェイントに気が乗ってないからだ」
「だからどういうことだよ?」
「なら俺が実際にやって見せよう」
そういってコウが攻め始める。
す、と懐に潜り込まれそのまま腹を殴られそうになると、エイギルは防御姿勢に入る。
「ちぃ!・・・なに!?」
来ると思った衝撃はなく、かと思えば反対、背中側から殴られる。
「ぐっ!?」
そのまま軽く何度か殴られ、最後に重い一撃が来る!と思い、防御姿勢に入るとまた反対側から衝撃が来る。
もはやエイギルはされるがままだ、もちろんコウは手加減しているが。
数発攻撃を受け、それが本命か!と思う攻撃に身構えると無防備となった背中側から衝撃が来る。
コウの独特ともいえる動きのせいもあるのだろうが、全く持ってコウの攻撃が読めないエイギルは混乱した。
そして最後に顔に向かって放たれる鋭い一撃に思わず目をつぶってしまうエイギル
しかし思っていた衝撃は来ず、目を開けるとニヤリと笑うコウがいた。
「どうだ?わかったか?」
そういってくるコウに、エイギルはただ一言
「何が何だかさっぱりわからねえよ・・・」
そういってうなだれたのだった。
危うくエタるとこだったぜ・・・。読むの少なくなったので更新。




