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村に戻って

のんびり進行~。すこし短いかな?


ブクマ、評価感謝です。ではどうぞ。

 謎の生物を抱いたエルフの少女、ロロナを伴って村へと戻る。

 心配していたのか、村の入り口でぐるぐると行ったり来たりしていたローレンがこちらに気づく。


「ああ、帰ってきた!ロロナもよく無事で・・・」

「・・・ただいま父さん・・・」


 そういうロロナを軽く抱きしめたローレンがロロナを離すと再度こちらに向かい、


「ありがとうございます!・・・えーと、そういえば名前を聞いていませんでした・・・」

「俺の名前はコウという、まだ冒険者になったばかりの新人だ」


 そう言って自己紹介をするが、先ほどの姿を見えなくする魔法に惑わされなかったことや、目の前から瞬時にいなくなるほどのスピードを見せられたローレンは、冗談かなと思った。


「またまた、冗談が過ぎますよ~。僕の魔法を看破したり、あんなすごいスピードで動ける新人がいるわけないじゃないですか」

「まぁ、そうなるよな・・・」


 新人なのは本当なんだがな、と思いつつも特に訂正するつもりもない。


「とりあえず、この子で間違いないみたいだし俺はもう戻るぞ」


 一言残して去ろうとするコウに後ろから声が掛けられる。


「・・・お兄さん、助けてくれてありがとう・・・」

「にゅん!」


 エルフ少女と謎生物ぬこまるの声に、背を向けたままひらひらと手を振るとそのまま村の中に戻る。

 

 コウが村の中心に戻ると、隊商とその護衛の冒険者たちが到着しており、ミリアが村で起きたことの説明をしていた。


「ゴブリンキングがいるかもしれないだって!?だったらさっさと北の町に向かうべきだ!」

「待ってください、もう日も沈みますし強行は危険です。それこそゴブリンがどこに潜んでいるかわからないのです。ここで一夜を明かし、それから行動するべきです」


 冒険者の一人がわめき、それを落ち着かせる隊商のリーダー。


「幸い一度退けたのですから、今日のうちにまた姿を現す可能性は低いでしょう」


 ミリアもそれに追従し、説得にかかる。


「だが・・・」


 それでも、まだ不安なのか反論しようとする冒険者。

 その様子を見て、それならばとミリアが嘆息しつつ、


「ならば、早朝の予定でしたが、早馬を北と南の町に送ろうと思っていますので、あなたは北の町に行って報告をしてください。それくらいはできますよね?」


 逃げるようなものなのだ、それくらいはやってもらわねば困る。

 さすがに一人ではそのまま逃げられても困るため、別の冒険者パーティから数名ずつの2~3名で行ってもらうことにする。


「すいませんが村の馬をお貸し願えませんか?」


 と、早馬のための足を確保するために、ミリアが村長と交渉する。


「・・・村の一大事だ、ここで渋ってもなにもならんから、好きにしてくれてかまわない」


 時間がたって落ち着いたのか、冷静さを取り戻しているが村の一大事に少し顔は青ざめたままである。


「それでは、そちらは少し休憩したら出発してください」


 数名志願してきたので、別の冒険者パーティの人物から数名選び、出発してもらう。

 すると、こちらに気づいたかミリアが顔を向ける。


「コウさん、おかえりなさい。少し遅かったようですが・・・?」


 視線で説明を求めてきたので、今までのことを軽くであるが説明する。


「精霊ですか・・・。申し訳ありませんが、私にもわかりません。推測であれば説明いたしますが・・・」


 とりあえずそれで構わないと、説明を求める。


「それでは、あくまでこれは私の推測であることを念頭にお聞きください。おそらくですが、エルフやドワーフの魔法が強力と言われ、かつ、簡単にまねできないという要因かと思われます。その精霊という存在から力を借りて魔法を起動しているのであれば、本人の魔力とその精霊の魔力、言ってしまえば二人分の魔力で魔法が発動しているのでしょう。さすがに精霊というのがどんな存在かまではわかりませんのでそこは説明できかねます、その助けた本人に聞くのが手っ取り早いかと」


 その説明にコウはなるほどと思い、なかなか理に適っていると思われた。

 ミリアに言われて、詳しい説明はローレンやロロナに聞けばもしかしたら教えてくれるかもしれないと思い、今度会ったら聞いてみようと思った。

 もしかしたら、コウ自身も精霊との契約ができるかもしれないし、もしできたらさらに強くなれるかもしれない。

 今の段階でも十分強いのだが、コウの強さへのあくなき欲求は際限がない。

 とりあえず納得してもらえたと思ったのか、ミリアが話を続ける。


「それでは、私は明日の早朝にリュトの町に向かい、事の顛末を報告に向かいます。おそらく騎士団の編成や移動などで1週間はかかるかと思いますのでその間、お嬢様のことを頼みます」


 ここまでの道中で2日かかっているため、往復と編成のことを考えると妥当か・・・


「わかった、ついでに護身術の手ほどきでもしておこう」


 ニヤリと笑ってそういうコウに


「あまり、無茶なことだけはしないでくださいね」


 そういってミリアは馬車のほうに向かう。

 コウはさてどうしたものかとぐるりと視線を村の中に巡らせると、そういえばアルメリアはまだ治療を行っているのかなと先ほどの怪我人たちのところへ向かうことにする。

 コウがそこにたどり着くとざわざわとしていたので、少し足早にその騒ぎの中心に向かうことに。

 そこには、先ほど助けたエルフの少女、ロロナと精霊らしい?ぬこまるがおり、アルメリアがそのぬこまるを抱きしめて騒いでいるのが主な原因のようだ。


「かわいいです、かわいいです!なんですかこのもっこもこわぁ!!」

「にゅにゅっ!!?にゅにゅにゅん!!」

「あの・・・離してって言ってる・・・」


 アルメリアは大体の治療が終わったのか、ぬこまるを抱きしめ頬ずりしまくっており、それを嫌がるぬこまるが抜け出そうともがき、ロロナがぬこまるのいっているらしい言葉を通訳?している。


「何をやってるんだお前は」


 コウはアルメリアの頭に軽くチョップして正気に戻す。


「むぎゅ!」

「にゅん!?」


 ぬこまるの体にアルメリアの顔が埋まり、ビクンとするぬこまる。

 アルメリアは、こちらに気づき、


「もう、何するんですかコウさん」


 叩かれた所を撫でつつ文句を言ってくる。

 ふと腕の力が緩んだかササッとアルメリアの腕の中から抜け出したぬこまるは、ロロナの肩にのぼると顔に抱き付き、軽く震えている。

 あんな丸っこい体でどうやってのぼったんだ・・・どうでもよさそうなことを考えつつ、


「すまないな、俺の連れが迷惑をかけたようだ」

「だいじょうぶ・・・危害を加えられたわけじゃないから・・・」

「にゅーん」

「ぬこまるもびっくりしただけだって・・・」


 謝るコウに、ロロナとぬこまるは許してくれるようだ。


「アルメリアも謝りなさい」


 少しきつめの口調で言えば、ぶつぶつと


「・・・あんなかわいいんだから仕方ないじゃないですか・・」

「アルメリア」

「・・・ご、ごめんなさい」

「よし」


 とりあえず謝ったので良しとして頭をなでてやると、ぽやんとしてニコニコするアルメリア。

 どうやら結構な箱入り娘のようなので、聖女としての面と若干子供っぽい面も存在している様だ。

 これは少しづつ調教・・・もとい教育する必要がありそうだ。

 護身術のついでに少し意識改革させねばな、とアルメリア教育プランを頭の中で構築しつつ。

 ロロナに精霊の事を訊ねることにする


「すまないがその、ねこ・・・まる、だったか?のことを聞いてもいいか?」

「ぬこまるのこと・・・?」

「にゅ?」


 こてん、と首を傾げるロロナ。

 ぬこまるはいつのまにかロロナの腕の中に収まっていた。


「正確には精霊のこと、だな」

「うん、いいよ・・・」


 あっさりと許可が出たため、拍子抜けではあるが特に秘密というわけでもないのかと思った。


「とりあえずうちにきて・・・それから話す・・・」


 そういわれて、アルメリアを伴いロロナに先導されてついていく。


 



 

 


 

いかがでしょうか?


次回は精霊の説明となるかな・・・

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